SBI証券から2024年3件目のIPOです。とりあえず金融庁からのお咎めも1週間程度しかなかったので、予定されているIPOは出てきそうでホッとしています。やはりSBI証券のIPOが少ないと寂しいですからね。

ダイブ(151A)のIPO新規上場情報

リゾートバイトに特化した人材サービスを行っています。夏はキャンプ場・レジャー施設、冬はスキー場といった夏休み・冬休みの繁忙期に住み込みで短期バイトするイメージですかね?スキー好きの学生などが良くしていたものが、こういう企業がもっとやりやすくプラットフォーム化してそうです。

想定価格は1,710円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで12億円で、東証グロース上場の小型~中規模IPOです。

ロゴマークのカラーリングも白と青、ホームページをみても青春!って感じがする事業ですね。

ダイブの概要です。全国6箇所に拠点がありすでに全国で活動が可能な状況になっています。さらに運営宿泊施設も全国6箇所用意していて、いずれも自社で観光施設とセットになっているというのが特徴でしょうか?まさに住み込みで働きつつ、そこでの楽しみも労働時間外に楽しむスタイルでしょう。

学生の頃はこういうバイトって結構楽しいと言うか、それほどお金を稼ぎたいのではなくて働きながら自分の思い出であったり好きなことを楽しみたいという人は多いと思います。働き方改革にも合致しているのかも知れません。

観光HR事業の紹介です。イメージとしてはワーキングホリデーを意識しているみたいですね。ワーホリは海外体験ですが、それを国内でも地方リゾート地で行えるという感覚と言えそうです。ワーホリは違う国で暮らすという体験があるので、やはり別物ではあるものの、普段の場所と違うリゾート地で仕事しながら暮らすという体験は若い時には是非しておきたいものですので、アピールポイントとしては強いですね。

スマホで見れる求人サイトもしっかり出来ており、昔よりも、こういった働き方がしやすくなっています。昔だと毎年同じ人が行くとか、どこかの部活動やサークル関係でツテでこういったところで働くことが多かったように思います。少子化の時代ですので、もうツテとか言ってられないのでしょう。

リゾート地の活性化は地方創生に繋がります。地方にグランピング施設を一気通貫で運営しているようです。特に観光HR事業と連携することで運営コストに優位性があります。これはかなり大きな要素と感じますね。

業績です。業種的にさすがにコロナ禍は苦しかったのではないかと思います。2020年~2022年あたりは落ち込んでいますが外部要因として理由がはっきりしていると言えるでしょう。今後はインバウンドの復活や観光立国としての日本に期待がかかることから、成長期待はあるように思いますね。

25期を迎えるぐらいにしっかりと運営が続いていますし、リゾート開発と人材ビジネスとして根強い人気の企業になりそうです。価格設定も今後の成長期待はあまり盛り込まれてなさそうなので、初値もそれなりに上がりそうですね。ただ、同時上場・過密スケジュールが不安材料です。プラスにはなっても期待ほど上がらなくてもというレベルかも知れません。

主幹事SBI証券でも良い感じのIPOが続きます。たまに危険臭のするIPOを出してくるのもSBI証券で、そこで見せ板的な買い誘発していたのが問題になったようですが、こういったIPOでは特にそんなことしなくても良いでしょう。珍しくSBI系のVCが入っている企業をSBI証券が主幹事として請け負っていますがロックアップは価格解除なしでしっかりしています。

ダイブ(151A)のIPO新規上場情報

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