6月の最後のIPOはどの銘柄になるでしょうか?6月28日に建設業セクターのIPOが出てきました。基本的には初値目線では不人気になりやすい業種ですが、他の銘柄の動向と合わせてスタンスを考えていきたいですね。

ロゴスホールディングス(205A)のIPO新規上場情報

本店が北海道の帯広市にあり、北海道から進出している「不動産デベロッパー」です。一般的な売り方とは少し違うやり方で伸びているみたいですね。北海道から進めているから、違う方向性で攻めやすい感じでしょうか?

想定価格は2,290円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで36.7億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

公募5万株で残りは売出となっております。それが30億超えということで、これだと想定価格が本当に安く感じないと買い手が付きにくいというのが第一印象ですね。しかも不人気の不動産系。かなり厳しそうな気がしますが・・・。

北海道で鍛え上げられた手法で注文住宅で札幌市建築No.1を獲得というのを堂々と挙げています。グラフを見ても分かるように基本的に「注文住宅」を扱っています。

注文住宅で成長を続けられる3つの強みが目論見書の最初に載っていましたので、ここでも載せながら横顔を見ておきましょう。

1つ目が商品開発力です。北海道という厳しい自然環境の中、商品力が強くなったとのことです。「省エネ」「寒さ対策」「地震対策」あたりがメインでしょうか?これは一般的な住宅メーカーでも行っていることだと思いますが、建売でとにかく数を増やすところではどうしてもコストダウンで手を抜く部分もあるでしょう。こちらはコストダウンはモジュール工法で行っている様ですね。

2つ目にマーケティング手法です。注文住宅というと「住宅展示場」に人を集めて、モデルハウスを見てもらい、何やらいっぱい景品を配ってコストを掛けるというのが長年行われてきています。その手法も減っているとは思いますが、ロゴスホームは北海道というのもあってか?早くからデジタルにシフト、自社のショールームに直接集客するようです。この手法は今後は他のハウスメーカーでも進んでいきそうな気がします。

また全工程においてDXを取り入れることにも努力しています。私も家は注文住宅で建てていますので、上記図の一般的なオペレーションでまぁいろいろ打ち合わせなど掛かりました・・・。家族にとっては(特に奥様)、それが楽しいひと時という人も多いかも知れません。結婚式とかに似てますね(笑)

効率的なオペレーションでコストダウンしてくれるのであれば嬉しいですね。

3つほど「強み」を挙げていますが、どれも確かに一般的なハウスメーカーでは抜け出せない部分を含んでいるものの、いずれもいつかは全ハウスメーカーが追いついてきそうな内容でもあります。ということで、それほど強力に強みとは思わないのですが、どうなんでしょうね。

業績推移に関してはいつものグラフが載っていません。前期は赤字(ウッドショックの影響)、売上の成長率もそれほど高いように見えませんので、売出IPOというのもあり想定価格が割安かどうかで評価されるIPOでしょう。と、なると初値向きとは思えないIPOというのが第一印象です。

6月IPOの最終に近い上場ですので、それまでのIPOの結果によって地合いも変わってきそうで、BBスタンス中もIPOの地合いを考慮しつつ、最後までどうするか迷うようなIPOになりそうです。

ロゴスホールディングス(205A)のIPO新規上場情報

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