10月は上旬から連続してIPOが出てきますね。大型IPOの動向も気になりますが、一大イベントの前に上場してしまいたいところはたくさんあるでしょう。

オルツ(260A)のIPO新規上場情報

デジタルクローンP.A.I.というAIを使ってパーソナル人工知能を開発しています。これによって自身の分身が作れるというスタイルですね。社名のalt-も英語で「代わり」を意味する接頭語ですね。

想定価格は510円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで52.7億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

目論見書の最初の方にP.A.I.の説明があります。

個人の意思決定もAIによってクローン化、デジタル作業をクローンにさせるということが目的のようです。なんとなくですが、パーマンを思い出しました。子どもたちからするとクローンロボットを作って、めんどくさい宿題をやってもらうなど、ちょっと夢のような技術に感じます。

めんどくさい仕事もクローンにやってもらって稼げたら良いですね。しかもクローンなら1つではなくたくさん作れます。ちょっと怖いですけどね。

2020年頃から様々なAIプロダクトをリリースしています。全て「P.A.I.」実現に向けての技術で、独自性のある部分と従来のAI技術の活用など様々なものが含まれています。自身のAI botをノーコードで作成とか面白そうです。

世の中にAIの活用は随分と増えていますが、不必要なAI生成が増幅してサービスを逆に悪くしているような事例も良く見られます。Xやyoutube動画などAIで作られている部分も増えていますが、違和感と嫌悪感によってサービスそのもの自体の質を下げている印象を持っている人も多いでしょう。活用が広がるのは当然でしょうが、こういった問題点も解消しながら、世の中がさらに変わっていくのでしょうね。

オルツのホームページを見ると右下に映像付きのAIチャットボットが現れます。あるとなんだか、つい使ってしまう人と、こういうのは邪魔だという人に分かれそうです。

業績です。売上は急上昇中ですが、赤字が続いています。ただし、このままのペースで伸びていくと考えるなら期待はできるかも知れません。技術的にも活用されるなら人を倍々ゲームできるような技術です。

IPO初値視点で捉えると判断が難しいですね。こういった技術で期待をもたせる銘柄は、業績とかVCの出資が多いなど度外視で買いが集まる可能性があります。個人的には前向きに捉えたい銘柄だと思っていますが、IPOに対する風当たりや地合いも良くない中、どれほどこういうベンチャー企業に資金が投下されるかの判断になりそうです。

想定価格は500円程度でワンコイン価格、枚数多く吸収金額も大きめ。沢山の人に広く浅く行き渡って小遣い案件になるか、それとも多くの方で損失の痛み分けになるか?参加する判断が難しいところですが、IPOファンならこういうのは参加料的な考えも含めて、とりあえず触ってみたいところでしょうか?

オルツ(260A)のIPO新規上場情報

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