10月IPO11個目の新規承認です。11個新規承認があって同時上場予定がないというかなり良いリズムで新規承認となっています。分散してくれたほうが、全員にとって好都合と言えるでしょう。

Sapeet(269A)のIPO新規上場情報

もともと東京大学の3D技術を活用したバーチャルフィッティングというものを事業化しようと立ち上げています。機械学習分野の見地を活かすということでAI系のパークシャテクノロジーが連結子会社化して今に至ります。SAPEETは「さぴーと」と読むようです。

想定価格は1,450円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで5.38億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

再び主幹事がSMBC日興証券ですね。絶好調です。

グロース・小型・AIとパッと見で初値が伸びそうなIPOですが、目論見書をさらっと追っかけてみましょう。

AI技術でもメインのターゲットは「ディスクレスワークのAI補助・DX化支援」「健康系でAI活用」となっています。特に後半の「健康系でAI活用」は特徴的ですね。

具体的な技術として「Expert AI」というものがあり、特徴としてはこれまでのノンコア業務のAI代用効率化ではなく、コア業務を対象にAIを使って価値を増幅・拡張というのを目的としています。

特に3D技術も得意ということで、身体をスキャンして活用するウェルネス領域での活用を進めています。

そのAIプロダクトですが「カルティ(カルテ)」サービスがあります。AIによって姿勢や歩行分析をして数値化、ウェルネス系技術者のサポート。他にも接客業系の支援サービスも行っています。正しい接客の仕方などもAIによって教わるという不思議な感覚もありますね。

業績です。売上は急上昇なものの数期赤字連続というAIベンチャーらしい内容ですね。高い成長率を感じますし、吸収金額も小さめということで初値的にはあまり業績に関係なく伸びるというのが、いつものIPOの状況です。しかし10月は大型IPO含めて数が多いことから、どこまでこの手のIPOに触手が動くかは不透明かも知れません。

第一印象としてはやはりAI系で小型案件ということで、初値高騰向けのスペックをしています。

SMBC日興証券は2024年の主幹事レース独走状態ですね。

IPO引受実績一覧。主幹事・幹事・裏幹事(委託幹事)実績数を掲載

10月は大型・小型含めて楽しみな案件がたくさん出てきています。しっかり対応して稼げた月にしたいですね。

Sapeet(269A)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所