リガク・ホールディングス(268A)の初値結果です。初値はほぼ引受価格での公募割れとなりました。直前予想で、公開価格挽回も厳しいかもと書きましたが、一応、高値1,260円は作って下げていく展開でしたね。いずれにしてもこういう思惑が大きく絡むイグジットIPOで、大手メディア予想などの期待感は当てにならないことが理解できたのではないでしょうか?

初値売りでマイナス5,500円です。公募当選者の方、残念でした。

リガク・ホールディングス(268A)のIPO新規上場情報

【リガク・ホールディングス(268A)】(公募価格1,260円)

初値:1,205円(公募比: -55円/-4.4%)
高値:1,260円
安値:1,067円
終値:1,130円
出来高:38,099,000株(公募売出総計:89,128,000株)

初値は1,205円で主幹事の引受価格1,203円とほぼ近いところでスタート。初値が付いてから、一瞬だけ1,260円までは買いが入るという力技を感じる値付けのタイミングでした。その後は売出価格をどうしても超えないことを確認したかのように耐えきれずに急落、一気に1,067円まで掘る展開となっています。公募組はどこで投げるかというのを選択させられた初日の動きですね。

終値は1,130円と初値より下で終わっており、とりあえず逃げられる人は初値で逃げておいて損失を少しでも小さく抑えるのが正解だった気がします。出来高は公募売出総計を2分の1も行っていません。初日や上場後レベルでは動いてない層もたくさんいて、プライム上場銘柄ですし、じっくり株価が回復してくれるのか?が中長期での焦点になりそうです。

2022年の市場再編からプライム上場銘柄は全部初値プラスでしたが、ようやく牙城が崩れました。2年程度、6連続程度のデータだったので神話と言うには乏しい内容でしたが、競馬の予想と同じで何かに期待したい場合は良いデータを抜き出して予想の正当性を高めることが多くなりがちなので注意したいですね。

何事も良い点を見れば良い事実が言えますし、悪い点をみれば悪い事実をアピールできます。結局は自分の経験則に従って判断して行動することが後悔ない選択ということになりそうです。

リガクのこの後の動きは、個人的には上値の重い展開がしばらく続いて買いにくい銘柄と見ているのですが、まぁ結局プライムは強いなんて展開もありえます。良くわからない場合は手を出さないというのも正解の一つかもしれません。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞がでました。2名の方がピタリ的中です。

コメントに「記録はいつか途切れるもの。」と書いてくださっている予想が的中で、私もまさにそういった感想です。読者予想は強弱割れましたが、どちらかというと数的には公募割れが多く中央値が公募割れの数字ででました。平均値や補正値はやや高くでており、このあたりコンセンサスのデータの出方が面白いなぁと感じています。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。