ドローン関連のIPOの登場です。まだまだ期待感の高い業種だと思いますが、すでに何社か上場しており上場後赤字続きで株価もパッとしないのは懸念材料でしょうか?しかし、ここは早期黒字化が見込まれているようです。事業展開も世界展開も幅広いですね。
ハード・ソフト開発では「測量・点検・農業」という複数の分野でサービス提供しており活躍しています。今後はドローンの運行管理のシステム(UTM)での開発・提供に期待がかかっています。
想定価格は2,350円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで37.7億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書の最初の部分にわかりやすく「ひと目でわかるポイント」が書かれていますね。
ドローンサービスで世界Top3は大きくアピールしたいところでしょう。後はグローバル展開で海外売上比率の高さ、売上成長率が見どころでしょうか?
事業内容は主に4つ。
「測量事業」「点検事業」「農業事業」そして「UTM事業」となっています。
「測量事業」ではドローンにカメラや測量レーザーを搭載して、地面から計るよりもかなり効率化が図られています。45日→1.5日の削減は圧倒的ですね。ドローンの得意分野の1つです。
「点検事業」は人手では入りにくい部分の点検に威力を発揮。煙突、焼却炉、ボイラーなど危険地帯に入ることが出来るのはメリットですね。特に上からの侵入を得意としてそうです。
「農業事業」は農薬散布などですね。広大な土地ではヘリコプター散布みたいなのも見られましたが、人手で散布していたところにもドローン導入でかなり活用されそうです。ドローンであれば高精度な散布も可能なのが特徴です。パーム油が書かれていますが、他の畑でも応用が効きやすそうです。
そして最後に「UTM事業」。UTMは「Unmanned Aircraft System Traffic Management」の略のようで無人飛行物体の管制システムのようなものらしいです。「空の道」と言われる分野ですね。クラファンなどでも取り組んでいるベンチャー企業がたくさんあると感じられてますが、ここはグローバルUTMグループに属していることで、すでに業界標準レベルに達しています。初期投資と浸透にお金が嵩む分野だと思いますが、制すればかなりの収益の見込みとはなりそうです。
成長戦略ではUTM市場に関して言及されており、今後10年で確実に市場は広がるであろうと確実視はされています。その時に「空の道」を制しておくのは経済的には非常に重要だと感じます。10年を先が長いと見るか、かなり近づいていると見るか?ですね。私は遠くない未来になってきたなぁと感じています。
さらに4つの事業での成長戦略です。各事業においてまだまだ「成長フェーズ」「収益化フェーズ」があり、成長期待度は高い事業という表現になっています。ドローンを手掛けるベンチャー企業はたくさんあるので、今の時点で上場して活躍しておけば優位に立てそうな気がします。
業績です。すでにサービスが普及に入っている分野もあるので売上の伸びが出てますね。その伸びを見れば早期黒字化も十分考えられます。そしてUTM事業はまだ費用が嵩みますが、「空の道」の必要性が高まれば一気に収益化が進むかもしれません。現時点では、まだまだ成長性に期待する投資となりそうで想定価格に関しては評価はしづらいですが、上場時にダウンラウンドで上場しているので公募参加はしやすくなっています。
SMBC日興証券主幹事のどちらかといえば期待できる側のIPOという評価です。事業の面白さ的にもIPOで欲しくなりますね。
初値視点ではとりあえずダウンラウンドで買いやすくなっているのが利点、中長期で見るとギャンブルな投資に見えますが果たしてというところですね。まぁ、IPOはこういう銘柄のほうが面白いですね。
初値予想もお願い致します。