先日、サービスが始まると紹介した楽天証券のブロックトレードですが、早速1号案件の予定がホームページ上で出てきました。ただし、出てきた情報的にはブロックトレードは少しさみしいものになりそうです。
サービスの紹介ページでは「立会外分売」を比較対象にして、それよりも高い確率で購入できる(1社での受付のため)と書かれていたので、立会外分売並の割引率やスケジューリングででてくると思ってました。ところが1号案件の情報を見る限りでは、どちらかというとブロックオファー(BO)に近い感じになりそうです。
- 予定割引率が0.1~0.9%
1%を切る割引率となるとかなり低いですね。立会外分売を比較対象にするのなら2~4%ぐらいの割引にするのかと思いましたが、これは今後割引率が変わるのか気になるところです。それにしてもこの予定割引率で小売業ということは結構、大きいところが大きめの分量を売るのかも知れませんね。
- 銘柄が実施前営業日17時頃公開
実施前の前営業日17時頃まで銘柄が公開されないのは厳しいですね。これだど空売りでヘッジが出来ません。単純に翌日の寄り前に1%未満の割引で株が手に入るとして、どれほど応募があるのか見ものになりそうです。1%未満の割引率なんてのはすぐに消し飛ぶ程度ですので、当日の朝にすぐに売ろうと売りが増えれば寄り付きからマイナススタートも十分あります。
この情報を見る限りだと、1発目は様子見という人が多くなりそうです。というか1%未満の割引でネット証券での取引、口数もどの程度手に入るのか分からないとなれば、お得度も掴めないところだと思います。
ただ、マイルドなお小遣いが貰える取引として続く可能性もあります。例えば広く浅く応募者全員に1口配るようなやり方ですと100株で20万程度の約定代金の株としましょう。1口あたって0.9%割引なら1,800円の割引セールで買えることになります。ブロックトレードの当日の朝に、成行売りで同じトレードを繰り返して損益が銘柄ごとにばらついても、この程度の期待値は常に得られるものになるかも知れません。
今後、頻繁に楽天証券でブロックトレードが行われるなら、とりあえず入っている資金で申し込んで見れば実施するときにランチ代ゲット期待ぐらいの気持ちで参加が良いかも知れませんね。
「SBI証券の立会外トレード」、「マネックス証券の立会外セール」と並べて紹介しまひたが、少し毛色が異なるものになりそうです。「マネックス証券の立会外セール」はこれをきっかけに過去の情報を調べましたが、2018年にユーザベースを取り扱って以降、出ていません。
「SBI証券の立会外トレード」は2017年からそれなりに頻繁に行われていて、1年間に10件以上レベルではありますので、ある程度取引は定着してきているように感じます。
楽天証券のブロックトレードスタートをきっかけに、過去のデータも含めて「SBI証券の立会外トレード」、「マネックス証券の立会外セール」をまとめて検証するデータを作ろうかと思いましたが、あまりにも1号案件の出し方を見て寂しかったので、少し様子を見て検討しようかと思います。
ただし、いろいろな取引に参加してランチ代でも良いから儲けのチャンスを増やすことは大切ですので、「こんなん、なんぼあってもよいですからね~」精神で付き合いたいと思います。