12月12日上場予定のIPOの新規承認がありました。例年12月の中旬以降にたくさんのIPOがありますので、来週以降は新規承認ラッシュに期待できそうです。忙しくなりそうですが、乗り切って少しでも年末にホクホクしたいですね。
医療法人の経営支援などです。子会社のコンタクトレンズのシンシアは2016年に上場しました。親子上場でも親側の上場ということになります。シンシアの時と同じく主幹事SBI証券ですね。
想定価格は1,020円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで120億円で、東証グロース上場のやや規模の大きなIPOです。
事業内容など目論見書を少し追っかけてみましょう。
「医療経営総合支援事業」がメインとなります。経営コンサルから、不動産、運転資金サポート、DX化支援と、近年医療機関は苦しい経営環境が多くなっていますが、経営体制のアップデートなどを行います。こういう事業は内部からはなかなか行動できなくて、外部の専門家から支援を受けて行動するのが優れているのでしょう。近年増えていて成長している分野です。
提携している医療法人は北は北海道から南は九州・沖縄まで全国にあります。提携数も多くこの業界でも大手という安心感がありそうです。これまでもIPOで小さな同業種が上場しましたが、いよいよ大手も上場するぐらい成長産業です。
「競争優位性」に関して表で詳しく載っていました。やはり支援範囲が多岐にわたり包括的である部分でしょうか?医療支援に関わることを何でも出来るのが強みです。収益も大きな医療機関のサポートなので長く継続的に期待できます。
ターゲット(医療機関)の事業環境に関しても書かれてました。建設ラッシュのころの病院の老朽化が進んでおり対応が迫られています。多くの自治体の総合病院などでこの状況が起きているのではないでしょうか?私の住んでいる自治体でも、近くの自治体でもこの問題を多く抱えているのを見聞きするので、医療機関のアップデートの必要性は間違いなさそうです。
業績です。特に直近の伸び具合が目覚ましく、いよいよこの手の事業の引き合いが非常に増えてきている時代になってきていると感じます。需要を考えると今後も高い成長を維持していきそうな気がします。現時点でIPOで参加するのは好都合になりやすい銘柄で、SBI証券が請け負うにしては珍しいタイプだとも感じました。
吸収規模の大きさなどを考えると、初値はやや伸びにくそうなスペックをしていますが、中長期的な期待も感じられる銘柄で、短期よりも長期より視点の方が面白いかも知れません。
規模が大きいので公募株当選の確率は高そうです。初値でもし小遣いになれば、それはそれで良しですし、成長期待を素直に信じて目標株価を設定して長めに楽しむのもありかなという第一印象ですね。
初値予想もお願い致します。