11月22日金曜日は前日の21日に続いて4社の新規承認がありました。2日で一気に8つのIPOが出てきてテンテコマイですが、週末の休みの時間を使って整理しておきたいと思います。なお、これで12月は18銘柄の上場が予定されています。大型IPOも含まれていますし、ひょっとすると延期などフレキシブルに動きが出てくるかも知れません。
また、注目度が分散されますので、初値はやや割引気味に、また注目度のせいで不運な結果になった場合に年明けの見直し買いに期待できる銘柄も出てきそうです。IPOの情報に注力することで美味しいポイントを見つけたいですね。
主に特許もある検索テクノロジーを駆使してサービスを開発するIT会社っぽい感じですね。旅行予約サイトや大量の商品のECサイトのソリューションに長けています。
想定価格は1,700円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで4.16億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
野村證券主幹事で小粒なので、手に入れるのは非常に難しく当たったらラッキーぐらいIPOになります。
事業内容です。検索技術基盤として「Spook」というものを持っており、特に膨大で複雑なデータから必要な情報を的確に探し出すことを得意としています。現在は旅行業・観光業にその技術力を活かしてサービスを提供しています。
独自性の高い技術分野の説明です。難しいことを理解するにはイメージが大切で、ドリルダウン式?ではなく条件軸から多方向に探し出すことで切り口を変えています。特に旅行など複数の条件が多い検索では役に立つ方法です。Webのような一般的な情報入手では、多方面の検索軸自体がないですが、特定領域では右側の検索方法のほうが優れている分野は多そうです。
ビジネスモデルも独自性があります。SaaSでも受託開発でもなく、ライセンスタッグ的な感じですね。技術進化が求められるビジネスモデルで、利用者の満足度が枯れないような印象はあります。
成長戦略です。1.現在の旅行業者との強化(検索だけでなくシステム全体を刷新)。2.観光DX活用(観光系への新規参入業者支援)。3.マーケットプレイスの構築(プラットフォーム業)が挙げられています。恐らく持っている検索技術が旅行業界では技術力で独占できるレベルの高さなのでしょう。
業績です。売上・利益ともに堅調はあるもののグロースらしい成長力は感じないところでしょうか?サービスが旅行業界に特化していることから市場規模の点でこれ以上の成長には不安な部分はあるかも知れません。とはいえビジネスモデルを見ても堅調な業績推移は期待できるところで、価格設定的には割安な印象となります。
ちょっとスタンダード市場上場っぽさがあるが、IT系ですしグロースの期待度も含まれている優良IPOという評価が第一印象。規模も小粒で、主幹事も野村證券と問題点はほぼ無いですね。まぁ、公募株ゲットの期待度が低すぎるのが問題点でしょうか?
ただし、申し込まなければ絶対に当たりません。ハナから諦めることなく参加したいですね。
初値予想もお願い致します。