デジタルグリッド(350A)の初値結果です。初値プラス、そして初日も上方向という好結果となりました。このところの相場の変動を気にして、あまりIPOに資金が集まらないかもと敬遠していましたが、結果的に攻めた方の大勝利ですね。参加された方、おめでとうございます。
初値売りでプラス7.9万円です。公募当選者の方、おめでとうございます。
【デジタルグリッド(350A)】(公募価格4,520円)
初値:5,310円(公募比: +790円/+17.5%)
高値:6,290円
安値:4,950円
終値:6,040円
出来高:4,511,000株(公募売出総計:1,827,000株)
初値は5,310円でした。寄り前の状況では一先ずは初値プラスで始まりそうだというのは確認しましたが、5,000円を超えて1枚あたり8万弱のプラスという好結果です。ここは値ガサというのが効いて、嬉しい結果になりましたね。初日の動きも初値視点でしっかりとした買いが入っていることを確認できたことから、さらなる上値を探す展開に見えました。業績自体は良く、そして値ガサ案件ということで振れ幅が大きく上がるときのインパクトは強そうです。
この銘柄は公開価格が仮条件の上限で決まっていません。上限決定せずというのは募集時の不人気の指標になるのですが、先日のパパネッツの上場と同じく、公開価格の決定が初値結果に相関しない状況が続いていますね。もっと前まで振り返ると同じように仮条件上限で決まってないのは2023年10月頃の成友興業、ケイファーマ、売れるネット広告社になります。これらは公募割れという結果でした。その前の7月にはトライトがやはり公募割れです。
デジタルグリッドはやはり値ガサというのが大きな要素で、相場が不安定になったことも相まって募集時に様子見する方が増えたことで公開価格がお得になったと言えるかも知れません。結局、不安ながらも攻めた方がラッキーな結果だったことを踏まえると、あまり予想しすぎて不安にならず、リスクの分、見合ったリターンの可能性があると信じて参加するのが良いのかも知れませんね。公募割れは痛いですが、結局、そういう銘柄を掴んでも今回のような結果の銘柄もあるので、トータル的に見ればプラスという状況が長年の結果から感じ取れます。
今回の結果はIPO全体の地合いには良い影響を与えそうです。今週は残り2銘柄の上場を迎えますが、いずれも当方はC(4)評価にしています。全て強気の参加姿勢だった人は、今回の結果でとりあえず残り2銘柄は楽に見ることが出来ますね。結果が良くても後悔しないようにと思っていたものの、C級ならあまり気にせず参加し続けるのが良いなぁという部分は反省して今後参加姿勢を修正していこうと思います。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞はでませんでした。
しかし読者の方には、相場の落ち着きから5,300円付近の予想をされる方が複数名いました。私は直前まで、IPOに良い風は来ないと公募割れ予想で貫きましたが、結果は惨敗です。IPOの初値予想は非常に難しいですが、できる限り精度を上げていきたいですね。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。