東証プライム上場銘柄がでてきました。市場再編後、プライムへ直に新規上場する銘柄は好調ですので、その流れに乗れるか?というのが焦点になるかも知れません。昔は、大型は敬遠でしたが、最近はプライム上場は好感なイメージが強いのではないでしょうか?

北里コーポレーション(368A)のIPO新規上場情報

不妊治療に関する医療機器などを製造販売しています。「北里」と名前が付いているので「医療では有名な北里大学」あたりと関連しているのか?と思ったりしますが静岡県に本店がある会社で関連がよく分かりませんね。社長の父親の代から北里の名がついていた模様です。

想定価格は1,220円。主幹事は野村證券とSMBC日興証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで196億円で、東証プライム上場を満たしてきたIPOです。

ここ最近は共同主幹事銘柄が連続しますね。また全数売り出しIPOも続いています。

目論見書で事業内容をサラッと見ておきましょう。

不妊治療をサポートするための製品群を開発・販売しています。薬から医療機器まで不妊治療分野に特化してすべて揃えるという体制ですね。

不妊治療には難易度によって様々な段階がありますが、人工授精といういわゆる不妊治療を具体的にスタートさせる部分から、ここの器具や薬などが必要になっています。近年、不妊治療で授かる子供の数が物凄く増えていますので、かなり需要のある状況になっているでしょう。今後も必要性が高まっていますので、現時点での上場はちょうどいいように感じますね。

見出し部分で気になった項目としては「グローバルでの販売力」でしょうか?国内は約3~4割で、割合としては少しづつ下がっていて、逆に欧州での活用が増えているようです。日本の微細分野での技術力は海外に勝ると感じますので、国際的に勝ち筋のあるビジネスと感じますね。残るは「米国」や「中国」市場ですが、これらは文化的な面などいろいろな障壁もありそうですが、これから伸びるイメージは掴みやすい分野だと思います。

また全数売り出しでプライム上場する銘柄ということだからでしょうか?株主還元に関して高い配当性向も謳っています。こういう情報が目論見書で提示されていると買われやすいイメージがありますね。不妊治療分野に出資したいと感じていた人は、こういう会社に出資しやすいでしょう。

業績です。比較的綺麗な微増成長という流れですね。全数売出しですが売出元もファンドではなく創業者系からですので、放出株は買いやすいです。高値感も感じませんので、初値でいきなり高騰とは行かなくても売出株は比較的美味しいと感じられるのではないでしょうか?上場後、下がるイメージはあまり感じない安定的なIPOという第一印象です。

主幹事が野村證券とSMBC日興証券で事業内容やプライム直上場というのを見ても、下手な船出になるイメージは思いつかないので、とりあえず前向きに参加姿勢ということになりそうです。

少なくとも1枚あたり1万円以上のプラススタート。後の動きは市場にお任せで、うまく買われて活躍して欲しいですね。

北里コーポレーション(368A)のIPO新規上場情報

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