本当に10月IPOの新規承認ペースがちょうどよいですね。中旬までで6件となりました。楽しみな10月になりそうです。
法人データベースとそれを解析してBtoBに活かす事業をしています。社名のセンスも良いし、仕事の相棒として非常に有能そうです。
想定価格は1,910円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで50.8億円で、東証グロース上場の中規模IPOです。
目論見書では最初に社名の意味と由来が書かれています。
Sonarは潜水艦などに付いている視界のないところでの探知機ですね。それをビジネスに昇華して表現しています。外部から見えにくい情報を見出すツール開発などを行っています。会社スカウターみたいな感じで、ビジネスにすごく使えそうです。
また方針として「非競」というものを出しており、現代ビジネスの過当競争において無駄な争いは避け協調戦略というのを打ち出しています。こういう変わった方針を出しているのは面白いですね。
事業内容です。日本最大級の独自法人データベースを核として様々なクラウドソリューションサービスを提供しています。外部システムとのデータ連携サービス、ニーズ把握、名刺管理や検索サービス。情報探索ツールなどです。新たなビジネス取引をしたい時に非常に役立つ情報を素早く得ることが出来そうです。
法人データベース「LBC」についてです。大手から個人事業主、また本社だけでなく事業所等も含めて拠点情報を集めています。全部で1250万拠点という非常に大きなデータベースとなっています。反社チェックなども登記データから出すことで隠せない繋がりなど炙り出せそうです。
データベースからさらなるツールを開発しています。複数の情報を名寄せしたりして使いやすくしている顧客データ統合ソリューションサービス。プランソナーは高精度のターゲティングが可能に、企業情報アプリは名刺管理アプリをさらに進化させてそうですね。これまでも名刺管理サービスの会社は複数ありますが、ここはベースとなる法人データベースが包括的なのが強みでしょうか?
業績です。期数は36期と長いですね。沿革を改めて見てみると1990年に印刷物送付受託会社として設立しています。恐らくですが法務局で毎日、新設法人などのデータをチェックして新しく設立した法人などに税理士法人や司法書士、弁護士などの法務的な仕事の宣伝ダイレクトメールなど送ってる会社でしょうか?
長く続けて来て自社で非常に強固な法人データベースが出来ていそうで、最近ではソナーサービスとして企業の強い味方になるサービスを行って業績を伸ばしています。直近の成長率はかなり高いですね。業種・業績の良いグロース優良スペックIPOの久々の登場と言えるでしょうか?
ほぼ売出しのIPOというのを除くと、かなり好感触で、初値に期待したいですが主幹事野村證券ということで公募取得は難しそうです・・・。
初値予想もお願い致します。