連日の新規承認が続いています。毎日新しい銘柄の登場となっていますが、これまでに上場日の重なりはでていません。しかしSBI新生銀行という超大型の登場で、注目度や資金の流れのバランスは崩れそうでしょうか?

ミラティブ(472A)のIPO新規上場情報

ライブ配信プラットフォームで新しい空間を作っています。ディー・ネヌ・エーの新規事情としてスタートしていますが、いかにもディー・ネヌ・エーが行いそうな事業ですね。新規性や注目度はありそうです。

想定価格は850円。主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。
吸収金額が想定価格ベースで66.6億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

目論見書を見ておきましょう。

目論見書には可愛いキャラクターが沢山掲載されていて見たくなる楽しさがありますね。カラーリングもとても良いです。時代背景についてまず書かれていて、時代の変化に答えるようにベンチャーとして事業展開してきました。ミラティブは「Mirroring+Narrative」でミラティブとしており、ナラティブ(それぞれの自分物語)が急速に発展することに答えるサービスです。

「ミラティブ」とは何か?スマホでタップだけで簡単にライブ配信が出来てコミュニケーションが出来ます。独自の空間を作っていて利用者はそこに様々な価値を感じるでしょう。一つの仮想空間(メタバース)があると言っても良いかも知れません。

仕組みに関しても見やすく、分かりやすく書かれています。空間の中でコインやギフトと言ったものの動きがあります。それが収益化になることも可能。ミラティブさんは使ってもらうことで様々な手数料収入が入ってくるでしょう。

さらに特徴に対して詳しく書かれていますが、大きなところで空間の中での双方向性が非常に高いようです。配信者同士が相互視聴・相互ギフトを良く行っており、空間の中で利用者は満足度を上げているようですね。

さらに面白いのは配信者がゲームプレイしている時にリアルタイムで介入できる部分などでしょうか?ゲーム自体も単純に作ることで、手軽に遊べるカジュアルゲーム的な作りになっていそうです。ゲームクリアが目的ではなくゲーム空間で一緒に楽しむことが目的と言えそうです。

基本的には空間ビジネス「ミラティブ」の単一サービスがどう伸びるかですが、KPIなど概要が書かれています。上場はようやく四半期単位で黒字化達成というところで進んでいますが高い成長力は伺えます。ユーザーが1日あたり2時間弱も利用しているというデータはハマってる感強いですね。平均で課金者は2万弱使っているというのもなかなかだと感じます・・・。

新しい取り組みとしては今はミラティブ内で構築してきたものを外部展開に向けてですね。配信者や収益化を求めている人は外部にもインフルエンスして収益化を強く企てたいでしょう。企業も一つのプラットフォームとしてミラティブの活用を考えるようになれば、他のSNSツールに匹敵する急成長も可能性としてはありますね。

業績です。売上は増収を続けており、ようやく四半期黒字化達成となりました。黒字化で上場したい欲はVCの出資も多いことから仕方のない部分で、一旦上場ゴールになっていることは否めません。しかしながら、まだまだ急成長の可能性は感じる事業ではあるので、IPOとしては面白みはあると言えそうです。

12月の上場ラッシュ中に出てくることで、初値がコケるとその後も動きが悪いという懸念点はありますが、注目度の薄いタイプのIPOよりは興味関心が強まりそうな雰囲気です。地味な銘柄よりはこういったIPOに参加したいというのがIPOファンの心情ですが、前日に超大型SBI新生銀行もありますし、うまく立ち回らないと結果がつまらないことになりそうで悩むことになりそうですね。

ミラティブ(472A)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

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