ついに12月に同時上場となる日が出ました。同時上場は9月以来で3ヶ月ぶりになっています。12月は例年、上場ラッシュになりますが、今年は今のところ超過密というほどではなく、数は多いけどちょうどよくバラけているように見えます。
辻・本郷ITコンサルティング(476A)のIPO新規上場情報
国内最大級の税理士法人グループです。社名の辻や本郷は税理士事務所時代の名残を感じますね。多くの税理士事務所をM&Aで拡大。さらに伊藤忠商事との提携などを含めて、総合的な経営支援サービスとなっています。
想定価格は1,810円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.8億円で、東証スタンダード上場の小型~中型IPOです。
目論見書を見ておきましょう。
まずは事業内容ですが、もともとは税理士事務所ということで士業サービスをメインで法人サポートしていましたが、ITサービスや、ソフトやハードウェアの仕入れサービス、人事や労務的なコンサルサービスまで含めています。法人経営に関する専門サービスを一気通貫で提供が強みです。
その専門サービスを一気通貫で提供できる基盤として、税理士法人から始まった士業サービスだけでなく多くの提携や関係を持っていることからIT支援、DX支援、総合コンサルサービスなども可能です。税理士事務所最大手ということで、まずは税務をお願いすると同時に、ここを窓口にして他のことも依頼できる強みがあります。
提供可能な取扱商品の抜粋があります。経理、会計、人事、労務といった経営に必要なSaaSサービス。小売系に必要な販売管理、ITに必要なセキュリティ系、法人経営に法務サービスなど多岐にわたる分野のSaaSを取り扱って支援できるようです。さらにハードウェアとしてパソコンやサーバなどのリースでしょうか?多岐の分野で有名どころや、とりあえず運営可能な状況にしてくれるありがたみがありますね。
多くの法人にとっては、自社の事業分野に集中したく法人経営側の細々とした内容はアウトソーシングできるならそちらのほうが効率的と考えます。これだけ多くの分野でワンストップで手伝ってくれるのは大きいと言えそうです。
業績です。スタンダード市場への上場ですがグロース上場を感じさせるような綺麗なJカーブっぽい成長を見せています。同業種としては士業サービスとも言えそうですがセクターは「情報・通信業」となっておりITコンサル(一気通貫系)を意識でしょうか?業績面では文句無しです。
ロックアップを見るとVCは1.5倍で価格解除がありますので、まずは1.5倍を目処とする初値予想が妥当なところでしょう。初値売りで1枚辺り10万程度の利益が出そうなIPOとして皮算用が出来そうで、SBI証券主幹事で儲けを意識できそうなIPO登場は嬉しいところですね。
貯まっているIPOチャレンジポイントを利用するかどうかは、今回は使いすぎずにポイント価値を先んじて計算して攻めることが出来るかもしれません。
辻・本郷ITコンサルティング(476A)のIPO新規上場情報
初値予想もお願い致します。





