12月19日に話題性の高いIPOが入ってきました。これで12月19日は3社同時上場となります。SBI新生銀行が上場した後になりますが、IPOが大活況となるのか?分散されて買い疲れ様相なのか?年末相場の地合いが良くなってくれることを祈ります。
大型蓄電池の製造・販売です。蓄電池は私が大学時代の研究分野でしたので、非常に興味があります(笑)。2021年に創業して4年で上場って・・・、結局ビジネスと研究って分野がぜんぜん違うやんって感じますね。
想定価格は1,200円。主幹事はSMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで115億円で、東証グロース上場の大型IPOです。
目論見書を見ておきましょう。
最初に「at a Glance」が載っていましたが、他社の「at a Glance」とは載っている内容が異なりますね。ここって載せたいパートを表記する場所でしたっけ?上記で注目部分は売上高の急上昇と受注急上昇、潜在的な市場規模でしょうか?
3つの事業で構成されていますが、基本的には「蓄電池事業」です。主力事業のBESS事業。大型の蓄電池製造・導入事業です。産業・商業施設用の大型蓄電池ですね。特に技術面でどうこうではなく、「Made in Japan」が鍵、高品質で国内で産業を盛り上げることで、国の電力事情を強くしようという事業目的もあります。
電気自動車のEV充電設備システムの供給もしています。まだまだ圧倒的に施設不足を感じる状態で需要はありそうです。こちら思うのですがEV単用途でなく、別の用途にも使えるビジネスがあっても面白いのではないでしょうか?
電力事業はまだ売上が小さいですが、蓄電システムを活かして新しい電力契約も結んでいそうです。蓄電池導入と合わせて契約するなどすれば、初期導入費用を抑えて継続した収入を得るビジネスモデルも作っていそうです。
現在は殆どをBESS事業が売上構成比を占めています。この事業でも大量の受注を抱えているようで、これがIPOして工場新設に繋がっていると考えると、今がIPO出来るならするポイントと言えるでしょう。しかしながら財務的にはバイオ投資するようなレベルなので注意が必要です。しかし、事業自体は見えているのが違うでしょうか?蓄電池ビジネスが国内の電力事情を大きく変えると考える人は投資対象と言えるでしょう。
工場新設によって生産能力拡大計画が書かれています。4年後には8倍程度になるようです。単位がG「ギガ」ですね。
業績です。売上は急上昇は約束された感じですが赤字上場です。またビジネスのやり方的にも、すぐに黒字になるような雰囲気はないので、これがバイオIPOのようなギャンブル感のあるIPOという紹介に仕方になってしまいます。とはいえ注目度は高く、IPOは上場時は注目度勝負のところがありますし短期的には期待できるでしょうか?
私は特に大学研究で取り組んでいたのが「蓄電池と太陽光発電」でしたので、この分野には勝手は思い入れもあることから、心配事は関係なく参加対象になりそうです。評価はなるべくバイアスを入れないようにしていきたいと思いますが、蓄電池って結局大きな電池な訳であって、電気というのは貯められないという特性上、効率利用というのが国内電力事情アップデートの道筋と言えるでしょう。
大型蓄電池の普及が本当に電力事情のアップデートに繋がるのか?疑問な部分もありますが、全体消費のなかでうまく使われることに貢献することになれば面白いと思います。多く利用されるのが、「永遠に、エネルギーに困らない地球」という理想に近づく転換点であって欲しいですね。
SMBC日興証券と三菱主幹事です。欲しい方は三菱UFJ eスマート証券なども含めて当選期待はありますのでチャレンジですね。なお、ストック・オプションの項目など見ても分かりますが、世界の王貞治氏も出資しております。社長もZOZOスーツなどで有名な方ですし、著名人IPOは騰がると期待する方も多そうです。
初値予想もお願い致します。








