12月のIPOでSBI証券単独主幹事銘柄はいずれもスタンダード上場となりました。安定的な銘柄が多くなるものの、業種としては目新しさがないという感じですので、ラッシュ期の12月では初値上昇期待は少し下がるもののプラス確率期待は高そうです。

テラテクノロジー(483A)のIPO新規上場情報

事業内容は「システム開発事業」。SIer(システムインテグレーター)って感じですね。大手ベンダーから再受注して、実態の開発はここが行っているみたいな会社です。IT土方とも言えるかもしれません。

想定価格は2,090円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで13.6億円で、東証スタンダード上場の小型~中型IPOです。

目論見書を見ておきましょう。

事業の内容に集約されていると言っても過言ではない感じの事業ですね。「公共」「通信」「情報サービス」「金融」「製造その他」5分野にサービスを提供していて、約7割が大手ベンダー経由のシステム開発です。コアな仕事は大手ベンダーの子会社などが請け負って、より地味な仕事はこういった外部会社が請け負っている感じでしょうか?

1990年代からの変遷が書かれていました。初期の頃に公共分野のシステム開発を開始しているため、公共システムの受注に強いです。時代とともに新システムとか本当はあるのですが、長くからの信頼性で実は古くて堅牢な方から進んでない印象もあるので、ここの技術が新しくアップデートするか、開発を別のところにお願いするようになるかが競争となる部分でしょうか?

企業の特徴として「安定した顧客基盤」が挙げられています。今回、上場市場もスタンダード市場上場ですが、まさしくスタンダード上場らしい銘柄となるでしょう。成長率は高くなくとも安定して増収増益が続けられるかが鍵になりそうです。

業績です。35期超えで低成長ながら綺麗な増収増益グラフを描いています。1次関数のグラフみたいですね。予想PERなど指標の精度が高くでそうで、想定価格では普通に割安設定となるでしょう。非常にお買い得なIPOではあるものの、注目度の点では地味感のある銘柄ということで初値上昇はそこそこだけど、参加はしやすいIPOとなりそうです。

IPOチャレンジポイントを利用は、現金に換金できるIPOとして良いけれどポイント換算はそれほど大きくならないかもしれません。なお、連日上場の中にあって単独上場なのは初値にとって良い部分です。

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