4月のIPOは上旬に一気に4件のIPO登場ということで、3月よりもすでに上回るペースとなっています。IPOが厳しい時代と言われても数はちゃんと出てくるというのは重要と言えそうで、取捨選別は必要ですが、「ないよりはある」というのことは大事になってきそうです。

システムエグゼ(548A)のIPO新規上場情報

創業から間もなく30年を迎えるSIerですね。幅広い業種でシステム開発を請け負っています。一次請け比率が高いというのが特徴で、最近はSIやSaaSといった労働資本はAIに駆逐されるなんて言われているので、会社としてもAIも含めてサポート路線を謳っています。

想定価格は950円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで12.1億円で、東証スタンダード上場の小型~中型IPOです。

目論見書を見ていきましょう。

まずは企業理念とミッションから、30年ぐらいの企業ですと、このあたりの部分を大切にしていますね。昔だと「社是」とか言って社員に鼓舞していた文化がまだ残っていそうです。「ありがとう」の言葉が入っているのも、まさに昭和から平成時代の雰囲気を感じさせますね。

事業内容はSI(システムインテグレーション)事業です。特にエンドユーザーとの直接取引(一次請け)を大切にしており9割は一次請けです。顧客業種は主に不動産業・保険業・製造業をメインに、その他サービス業も対応しています。対応領域としては「アプリ受託開発」「データ系」「システムインフラ」「クラウドインフラ(SaaS)」などでDX化を請け負ってきていると言って良いでしょうか?ここはAI登場で「SaaSの死」とか言われているので、このタイミングでの上場は心証は悪いかもしれません。

システムエグゼの開発モデルです。すでに「AI」を活用しているというのをアピールしていますね。さらに顧客に対してAI実装まで請け負いますよと、SIerとして培ったサービス提供の強みを活かして、AIが仕事を奪うのではなく、AIがシステムエグゼの仕事も加速するという表現を盛り込んでいます。たしかに、これまでもシステム系をSIさんに頼っていた企業は、今後AI導入も自社ではなく専門家の助けを借りて進めていくというのは十分ありそうです。DX化もなかなか進まなかったのに、AI化が多くの企業で独自に進むとはちょっと考えづらいかもしれません。

業績です。スタンダード上場らしい横ばい状況です。売上横ばいでやや利益が下がっているのは気になる部分とは言えそうです。上場して成長性を見込むようなタイプのIPOではないですね。想定価格ではPER10倍を切るようなディスカウント感を感じますので、注目度は薄いけど別に公募で買うのは悪くない株という判断はできそうです。ただし、IPOの短期的な動きは注目度や人気度に左右されますので期待感は薄いという第一印象です。

上場時の売出し比率も高く少し換金臭もしますが、その分、価格設定は妥当です。4桁を切る株価設定も買いやすさに繋がりますし、こういうIPOが嫌われずにほどほどのスタートを切ってもらうのが、IPO市場自体にとっても好ましいのでなんとかなって欲しいというのがIPOファンの切望でしょうか?

上場日は4月上旬、思っているよりもこの時期にIPOが混み合ってきているので買い分散も気になりますが、基本4月IPOはタイミングは悪くないというのが過去のデータから感じるところで、運になりますが上場時期に良い地合いが絡んでくれればという感じもしますね。

システムエグゼ(548A)のIPO新規上場情報

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