最近読者の方から、公募増資時の空売り規制について質問をいただきましたので、私の中でもまとめる意味で記事にしたいと思います。

私はあまり公募増資(PO)株については記事を書いていないのですが(公募配分は店頭証券が主ですので初心者向けというブログのタイトル上、微妙な方法だと思ってます)、ヘッジしてディスカウント分を稼ぐという意味では、リスクを制御できる方法と言えますね。

頂いた質問は
「公募増資時の空売りが規制されていますが、価格決定日以降の空売りはいいのか?」
といった内容です。

結構色々なブログでの情報が散乱しているので混同しやすいのでしょう。
タイトル的にも公募増資株は空売り規制みたいな感じがしますしね。

金融庁のページの文面を見ると分かりやすいと思います。

今回の改正により、何人も、増資公表後、新株等の発行価格決定までの間に空売りを行った場合には、当該増資に応じて取得した新株等により空売りに係る借入れポジションの解消を行ってはならず、これに違反した場合には処罰されることとなりました。

その他証券会社のヘルプページなどを見ても良いと思います。公募株で配分が確定して、価格決定後(実質翌日以降の取引)はつなぎ売り(ヘッジ)の意味での空売りは規制外になりますね。

 

素直に考えたら、価格決定日には指定のディスカウント率で公募株の価格を決めます。もし空売りしてヘッジしようという方が多かったら、翌日の寄りの価格はディスカウント価格まで下落の可能性もあります。

そういった場合はヘッジする意味すらありませんし、当選した公募株をキャンセルするのも証券会社に心証が悪いです。

公募増資株の配分自体、店頭証券に電話で申し込むのが殆どでしょうから、結構ややこしいことをしてそれほど見返りはない方法かもしれません。

それでもある程度のノーリスクでリターンを得られる方法とも言えますので、ある程度作業みたいに実施できる人にはいいですね。

空売りが絡みますので、もちろん逆日歩などの計算も必須です。

投資に役立つ情報置場 – 96ut.com

当方は、株主優待クロス取りのために逆日歩情報を全銘柄で情報としてチェックしていますが、ヘッジ目的の空売りでも逆日歩情報は活用できますので、参考にしてください。

あまりPO情報をブログで買いていませんが、結構興味ある人多いんでしょうかね?