楽天証券が新しくスタートした「ブロックトレード」サービス。SBI証券の立会外トレード、マネックス証券の立会外セールのような、立会外分売レベルのものを1社で受け付けるサービスかと思ってましたが、どちらかというとブロックオファーのような内容でした。

楽天証券が『ブロックトレード』サービスを開始!

サービス開始が報告された時はちょっと期待したので残念ですが、1つ目の案件がとりあえず行われましたので結果など紹介しておきます。

もともとの予定情報は2024年11月12~15日が予定日で、予定割引率は「0.5~1.5%」、そして業種は小売業とだけ書かれていました。少し前の予定割引率は0.1%~0.9%だったので、割引率は上げられて書き換えられています。

そして実際に実施されたのは11月14日です。初日ではなく3日目の実施、14日に実施ということで13日の夜に銘柄発表と割引率の発表がありました。

銘柄は「吉野家ホールディングス(9861)」で割引率は中間の1%という内容。

具体的には11月13日の終値3,274円に対して、1%割で3,241円の33円安で実施日の朝に手に入るチャンスと言うレベルの内容です。実施数量は25,000株(250枚)程度となります。

しかし11月14日の始まり値は3,239円と割引額の2円安でスタート。高値は3,246円なので同値で売ることが出来る程度ですが、終値では更に下げており、全く旨味のない話になっています。

ちょうど13日に割引率以上の株価上昇も見られますので、ブロックトレードで割引で売っている状況にもならない動きだったことも影響しておりと思いますが、結局、立会外分売と違って前もって実施銘柄が分かっていないので、「ヘッジの空売り」などの動きがないため、買い戻しの燃料などを考えることが出来ません。

単純に1%程度の割引が安く買えるかどうか?で考える必要があり、さらにネットで複数人が申し込むことで当選しても1単位程度であれば数千円程度の割引を抽選で手にするかどうかレベルの内容と受け取れます。

無いよりはあったほうがいい程度のサービスとして今後もたまに登場しそうですが、戦略的に美味しいイベントにはなりかねるサービスというのが本音です。

やはりサヤ的な考えだと1%の割引は小さいですね。2~4%ぐらいの割引で売るのを前提にしてくれればよいのですが、1つ目の案件から、実施日の寄り値で安く買えてしまったというのは、前途危ういサービスとなってしまったのではないでしょうか?

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