ゴールデンウィークで市場も10連休。せっかくですので2019年のIPOの前半戦を振り返ってみたいと思います。前期・後期に分かるなら6月にもう一回ハイライトがあるかも知れませんが、2019年のIPOの雰囲気を振り返りたいです。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

2019年のIPOは2月のリート上場から始まりました。2018年の12月はソフトバンクの公募割れを含め、IPO市場はどうなってしまうのだろう?というぐらい落ち込んでいました。

2018saishuuipokekka

公募割れ銘柄や上場中止も並ぶ。

しかしながら、この時期に上場した銘柄は初値が安かったおかげで逆に初値で買いやすい傾向だったかも知れません。現在は株価は伸びています。

2019zenhankekka

2019年に入ると状況はまた元に戻ったような気がします。リートは軟調なものの、ここまで通常のIPOで公募割れした銘柄は1銘柄です。2日目突入となる初値高騰銘柄もたくさん出てきました。

相変わらずIPOは公募さえゲットできれば、かなり有利な状況だと考えられます。

しかしながら2018年の最後の失速でIPO人気が落ちてくれると思いきや、人気も継続中で公募株獲得が年々難しくなってきている印象です。そして2019年の前半戦で感じた一つの流れが、ネット抽選でも優遇抽選が浸透してきているという点ですね。

総合証券でもSMBC日興証券のIPO抽選ステージ制導入が大きな話題となっています。その他、私も大和証券で「チャンス当選」を頂くなど、数を申込んで当選確率を上げるというのも手ですが、出来る限り優遇抽選も狙っていくことが求められているかも知れません。

黒澤が保有している全証券会社25社の特徴と感想を随時更新
↑当方の持っている証券会社で特徴を紹介しています。

なお、当方は店頭での裁量配分に関する情報は人それぞれで誰にでも出来るようなことではないので、あまり流しておりません。誰でも出来る方法で、なるべくIPO株を手に入れて利益を出せる手段を推奨しています。

今までは

  • 複数の証券会社を持っておいて、たくさん申し込むことで当選確率を上げる

ということを重要視していましたが、それに加えて

  • 優遇抽選を理解して、狙える証券会社は優遇抽選を確保する努力

も必要になってきていそうです。幸い、総合証券も店頭取引からネット取引に注力している部分もチラホラ見られ、今後、店頭であった裁量配分がネットに多く流れてくる可能性があります。かといって、ネット専業証券のように完全平等抽選だけでは面白くないと、いろいろとVIP待遇的な要素を加えてくることが多くなってきそうです。

SMBC日興証券はダイレクト口座にて一般信用売建サービスを始めたり、信用取引手数料無料など、かなりダイレクト口座が使い勝手が向上しています。

まずはネットサービスを強めているところから攻略していきたいと感じる2019年の前半戦だったと思います。2019年はまだ注目大型IPOは見られていませんので、まずは6月に何か注目大型IPOが登場するかが気になるところですね。