2020年5月1日にいちよし証券がIPOルールの変更をリリースしました。内容としては非常に残念な物となっており、ネット申し込み(いちよしダイレクト)に関しては逆風です。

「募集等に係る株式等の基本方針」の変更について

ichiyoshihaibun

殆どを営業部支店へ配分するという時代に逆行するような割当です。日本証券業協会ではIPO配分に関して公平性を保つために抽選での割り振りを10%以上にするように通達していますが、正直全く機能していませんね。

いちよし証券はIPO主幹事案件もあるのでIPO公募ゲットには有力な証券会社になりますが、ルール変更により、IPOお目当ての方は支店口座に切り替えたほうが良いかもしれません。ただ、個人的にはいちよし証券の店頭付き合いをしてまでIPOを手に入れるほど魅力があるのかは疑問でもあります。

全国に多くの支店を持つ総合証券会社は、支店削減でネット重視の傾向が今後は続くと思っていました。実際に大手総合証券では店頭部門を削減して、ネット口座強化に進んでいるところが多く、その分IPOでもネット申し込みでもステージ制などで傾斜を付け始めているというのが一般的です。

どの証券会社に対しても手厚い対応や付き合い、取引などを出来ればいいですが、それも効率が悪く、今後は個々人のステージで強化する証券会社を切り分けて行くことが重要かもしれません。

私自身は正直なところ電話で営業を受けたり対応するのは得意ではないので、よりネット重視のところに注力していきIPO以外の株取引でも成果を上げていくことで対応したいと考えています。

いちよし証券はいちよしダイレクトは1%でもオール抽選ということで、主幹事案件での運よく当選待ちで勝負したいと思います。

店舗を持つ証券会社で大手でないところは、地方銀行のようにどこも経営的に厳しい状況かもしれません。こうなると支店でIPOなどを餌にして、いろいろと顧客に手数料を落としてもらうビジネスしかもう砦がないのかもしれませんね。これでIPOも儲からないような市場になってしまうと、いよいよ存続も危ないかもしれません・・・。