8月もお盆ウィークが終了しましたが、9月IPOの新規承認が出てきません・・・。

【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示

毎年のIPOの月別の流れは2001年以降の全データをグラフ化した上記ページで観察できます。IPOが多い月は、12月→3月→6月→9月の順で、期末になりやすい月にIPOが多いというのが良く分かります。9月は月別だと4番目にIPOが多い月になります。

しかし8月に入って8月5日には日経平均で過去最大の下落幅を記録するなど相場大変動となってしまい、もともと9月上旬中旬あたりの上場予定の銘柄が新規承認自体を一旦取りやめた可能性もありますね。その後、相場はもとに戻ってきていますが、IPOのようなイベントは一旦取りやめてしまうと、次に出すタイミングまで時間がかかりそうです。

コロナ禍の大騒動の時期(緊急事態宣言)の2020年4月には15銘柄が新規承認で上場予定だったところ、14銘柄が上場中止・延期に追い込まれていますので、相場大変動で敏感になって新規承認自体に待ったをかけたのかも知れません。

IPOは時間を掛けて準備をしていますので、船出(上場)はなるべく上手く出航したいものです。眼の前に嵐が来たら予定を変更して出直すのは当然でしょう。8月上旬の下げの時は恐ろしい下落相場が待っているのでは?という雰囲気になっていましたが、お盆明けには何かノイズかヒズミでもあったのか?という状況になっています。

2024年の年初からの日経平均週足チャートです(なお8月16日時点で38000円超えです。)。下ヒゲが凄いですね。8月中旬でタイミング的にはまだまだ何が起こるか?分からないとも言える安定しない日々となっています。

そんな中、来週以降9月IPOが予定通りの数程度出てくるのかにも注目です。ある程度の数が出てくるならIPOの船出に問題ない状況と証券会社など金融関係者からは見られているサインになるのではないでしょうか?

【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示

IPOの年毎の件数もリーマンショック後から2012年ぐらいまではかなり数が少なかったですが、最近は100件弱まで回復しています。2024年は今のペースですと80~90件ぐらいにはなるでしょうか?初値高騰し過ぎと見られてやや落ち着いた初値結果も増えているIPO事情ですが、2013年辺りから10年近くも安定的に続いているのは凄いことかと思います。

あまり短期的な増減に一喜一憂せずに、長いスパンでじっくり楽しく参加していきたいですね。