先日、東京メトロの上場観測記事が出て10月に大型IPOが来ると紹介しましたが、なんとキオクシアも上場予定で申請したようです。
東京メトロ10月末にも上場!?上場すれば2024年度最大案件に!
10月は大型IPOは比較的でやすい時期になりますが、東京メトロとキオクシアが被るのはちょっと大変かもしれません。
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD、旧東芝メモリ)が23日、東京証券取引所に上場を申請したことが分かった。10月の上場を想定している。時価総額は1兆5000億円超を目指し、2024年最大の新規株式公開(IPO)になる見通しだ。人工知能(AI)の普及に伴って需要が拡大するメモリーの投資競争に備える。(日経新聞より)
上場となれば時価総額は1.5兆円規模、先日の東京メトロは6400~7000億だったので、2つで2兆円超えになりますね。
キオクシアは2020年10月6日に上場予定でした。その時の情報では時価総額2.1兆レベル(想定価格)なので、1.5兆円規模となると2020年の時に比べると評価が下がりますね。
ベインキャピタルのイグジットがメインになりますが、今ならこの価格で売れるという状況で出てくるのか?見ものです。2020年上場予定時の情報が当方のページやデータベースに残っているので非常に参考になると思います。
なお、当時は想定価格3,960円と値ガサで仮条件は2,800~3,500円と大幅引き下げ。丁度3割引き下げの3,000円付近が時価総額1.5兆円規模になることから、想定価格は3,000円弱あたりで出してくる感じでしょうか?2020年は上場延期になったため、4年後の今回は同じ轍は踏みたくないでしょうから、しっかり上場まで持ってこれる(募集が集まるような)ような価格設定でお願いしたいですね。
それにしても「東京メトロ」と「キオクシア」という超大型で話題性の高いIPOが同じ月に被るのは、IPO市場にも相当な影響となるでしょう。大型IPOの成功が市場の地合い好転の鍵にもなりやすいので、2社とも多くの方に良い結果になるように頑張ってほしいです。前向きに接するような事ができる上場前の動きになって欲しいですね。
【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)
大型IPOの分析をする場合は「IPOデータ分析版で吸収金額100億以上」でサラッとリストを見ておくと良さそうです。初値でどうこうよりも中期的に安定のある結果を出しているところが多いですね。半導体系は悪くないスタートであれば、継続した買いも良く見られます。2020年から時価総額を下げることで、どの程度、公開価格が魅力的に感じるか?がテーマでしょうか?
結局は「株価は需給で決まる(欲しい人が多ければ高くなる)」って形になりそうです。
政局も荒れてきそうな時に10月に大型IPOが2つ、なかなか大変な時が来そうですが、しっかり参加することでチャンスもあるでしょう。証券会社の準備は今のうちに済ませておきたいですね。なお、2020年の時は大手店頭5社で5~8%程度の配分を分け合ってました。ネット証券の割当数も枚数にすると多かったです。