いよいよ来週から2025年の3月上場ラッシュがスタートします。今年は月の前半に上場銘柄がなかったので、少し空白期間が出来、渇望感も少しありそうですね。8営業日に12件のIPOとなります。2社同時上場が4日程度ですので、今回はそれほど重なりがない良いスケジュール感ですね。
当方の12件のIPOの最終評価は「Sなし、A1件、B6件、C5件、Dなし」となりました。このところIPOは派手な初値になることも減ってきているので、BやC級評価が増えてしまうのが残念なところですが、注目はやはりC級評価から公募割れ銘柄が、どれだけ出てしまうのかでしょうか?
特に最大注目はJX金属(5016)になりそうです。証券コードを見ても分かるように、実質再上場案件、セクターは非鉄金属とやや老舗感を感じる超大型IPOで、初値視点でいうと通常苦しいというのがいつもの流れです。しかしながら政府売出の大型、ゆうちょ銀行はかなり健闘していますし、大型株の安定感が期待される部分もあります。
上場側は半導体関連ということで期待して欲しい模様ですね。大型の半導体銘柄で状況が良い企業もありますし、正直どっちに転ぶか?というところでしょうか?当方はBB時の初値予想を微プラスの850円としましたが、今のところ直前予想の姿勢は崩さないでいこうと思っていますが、大手予想会社は公募割れ予想など出してきそうですね。
読者予想は弱気と強気が入り乱れています。それでも、意外にも最悪地合いにはならなかったこと、多少の人気は感じられたことから900円弱あたりの初値予想を示すことになりそうです。1枚あたり5,000円以上の結果なら大成功ということになります。結果を待ちましょう。
他にもとりあえずお小遣いになってくれそうな銘柄、C級評価で初値は公募割れ怪しい銘柄など複数含まれていて、一筋縄では行かないかと思いますが、忙しい3月をなんとか乗り切りたいですね。
一覧を眺めてみて、今年は3月IPOに個人投資家に人気のSBI証券主幹事のIPOが登場してないことにも気づきます。セカンダリー戦線での狙い目銘柄を検討している人も多いでしょう。今回は、フィリップ証券や岡三証券など、やや販売力に弱みがありそうなIPOが複数入っていますので、短期セカンダリーは癖のある動きになりやすそうな銘柄が多い印象です。
連日上場で3月末の権利付き最終日も通過しますので、過去の3月IPOの動きの記憶などを頼りにうまく攻めたいですね。