本日、噂されていた佐川急便ことSGホールディングスの新規上場承認がなされました。上場予定日は12月13日(大安)になります。
事業内容は皆さんご存知の宅配事業がメインになりますが、付随した関連事業なども含まれている持株会社の上場です。
想定価格は1,580円、主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事です。吸収金額が想定価格ベースで約1,244億円で、東証1部上場予定となります。
いよいよ新規承認となり、たくさん目につくところがあります。
まずは全数売出のIPOとなっている点ですね。売出元は持株会から8割放出となっているのですが、こういうのは従業員と約束みたいなもので成り立つのでしょうかね?その他、既存株主には佐川美術館のような関連法人の他、銀行勢、保険勢といった金融関連会社が並びます。
次にグローバルオファリングですね。国内2:海外1程度で配分されそうです。結構海外の割合が多い印象で、ここは上場時の価格設定に大きく影響しそうです。みっともない初値にならないように適正なディスカウントは求められます。
業績の伸びについては状況は悪くないと思いますが、運送会社系は結構コンプライアンス的な改善を求められているのと同時に、仕事の需要の高まりで期待度も高いという両側面を持っています。ただ、大型IPOの中ではやや物流業種として期待感も高い内容かと思います。
概ねこういった大型IPOでは、慎重に進められて微増初値で無事上場となるケースが多いです。今回はIPO熱が高いこともあり、ちょっと良い目の結果を期待したくなる部分と、その為、大型と言っても人気でそれほど配分されないと言ったことも考えられます。
12月でも中旬になったことで他のIPOとの兼ね合いは少しずれるかもしれませんが、それでも12月のIPOには影響するかもしれませんね。他の大型IPOもある可能性もあるのでBBスタンスは仮条件が出てから慎重に決めたいところです。
主幹事に三菱UFJモルガン・スタンレー証券がある大型IPOということで、お決まりのauカブコム証券が穴場的存在として今回も活躍しそうです!
大型IPOが見えたことでいよいよ盛り上がりが再び出てきそうです!
初値予想もお願い致します。