話題性の高い銘柄の登場です。私も利用しているチャットワークですが、一時期状況が悪く収益性に問題を抱えていて上場できるか微妙だったと思います。ところが、上場してきましたね。こういう場合はイグジット臭がしますが、しっかりチェックしていきましょう。
ビジネスチャットツール「Chatwork」の開発・提供がメインです。リモートワークの時代に対応した技術での評価はできると思います。
想定価格は1,440円~1,770円(仮条件)。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約156億円で、東証マザーズ上場の大型案件となります。
吸収金額などは想定仮条件の中央値である1,605円で計算しています。最近は想定価格に仮条件で表記することが増えてきましたが、こうやって出す銘柄に良い印象がない部分があります。
業績は連続赤字中です。売上も伸びがそれほどいいとは言えませんが、とりあえず上場できる環境になった(黒字転換予定)と見て良いのかは難しいですね。利用者の視点としては、どうしても収益性が悪く、どうにかして収益性を高めようとしたところから使い勝手が悪くなった印象を感じています。
ただ、うまく機能しなくなればネット上でも話題になるぐらいユーザー数は多いかもしれません。Sansanの上場がビジネスツールとして結局好結果でしたので、こちらも連想されて良い結果になるかもしれませんね。
IPOとしては売出数が多く、ベンチャーキャピタルの出資もかなりあります。さらに直近でストックオプションもかなり連発しており、行使期間もすぐ出来るような配り方です。売り圧力は強力ですね。
その分、枚数が多く公募当選の確率は高いです。主幹事大和証券で、VCにGMO系がいることから久しぶりにGMOクリック証券での取り扱いも見れるのではないでしょうか?幹事団にはSBI証券・松井証券・楽天証券・マネックス証券とネット証券大手がズラッと並んでおりネット証券にバッチシ配る体制ですね。
ここはネット抽選派としては、各証券会社から申し込んでしっかり複数枚配分して利益を取れるか悩むIPOになりそうです。Sansanで取り逃した方はこちらは勝負賭けそうな気がしますね。
イグジット臭は否めませんが、ネット技術系の企業はそれでも注目されて初値以降伸びることが多いですので、そこがBBスタンスの悩みのタネになりそうですね。第一印象としては、他の9月上場銘柄を見つつ攻めるべき銘柄かもしれないと感じています。
初値予想もお願い致します。