すでにスピンオフ上場が決まっていたカーブスが予定通り新規上場承認となりました。コシダカホールディングスからスピンオフして上場となります。日本では初めての試みになります。初物の注目度はでてくるでしょう。
10年ほど前ぐらいから全国各地に筍のように登場した女性向けフィットネス施設ですね。最近のジムブームもありますが、ブームの先駆け感はあります。
想定価格は720円。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約19.9億円で、東証市場未定ですが時価総額が600億規模ですね。
カーブスの業態は最近では全国各地に「女性だけの30分健康体操」として紫色の看板というか表札みたいなものがあるので認知度は抜群でしょう。
現在、国内の店舗数は2000店舗ほどまで拡大しています。ただ、上記のグラフ推移を見ると成長の速度は落ちているように感じます。これだけ、どこでも見るようになれば流石にこれ以上増やすほど需要がないかも知れません。
最近は24時間使えるジム・プライベートジムなど、別体系を展開するジムも乱立してきていますので、「女性だけ・30分と手軽」といった特徴で差別化がどうなるかですね。
スピンオフする「コシダカホールディングス(2157)」は株主優待でも有名所なので持っている人も多いかも知れません。その場合は公募をゲットしなくてもカーブスの株を手に入れることができます。
株価は安定して推移していますね。スピンオフすることでこちらが下がる可能性もありますので注意です。日本で初めての出来事なので、両銘柄の株価の動向は見ておきたいですね。
なお、カーブスも優待を用意しています。100株で500円のクオカードと粗品レベルですが優待を用いて株主還元する姿勢を感じます。配当政策も「配当性向50%を目標」と高い方針となっています。
上場時期としては成長が止まりそうな予感がしつつも、知名度が高くスピンオフ上場初物としては、なかなかのスペックと感じます。IPOの観点から見ると初物は「買い」というのが定石ですが、どうなるでしょうか?
主幹事が「三菱」というのも渋いですね。うまくこなしそうな気がします。
公募枚数が240万株程度と枚数が多いので、主幹事から申し込めば手に入るかも知れません。もちろん上場前にコシダカの株を持っていてもカーブスの株が手に入るので、公募株のプレミアム性には欠けるところがあります。
承認も出ましたので、明日以降コシダカの株価も睨みつつBBスタンスを考える事になりそうです。
初値予想もお願い致します。