3月のIPOピースが続々と埋まっていきます。吸収金額100億を超える大型案件の登場です。全数売出で海外オファリングもある銘柄、主幹事は野村證券が務めます。
人材派遣業ですね。設立は1981年。長い期間を掛けて成長してきました。最近ではAI活用の人材マッチング「コグナビ」推しでしょうか?
想定価格は1,310円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約135億円で、東証1部上場となるでしょう。
社歴の長い大型IPOですので成長性に乏しく、現在の業績と想定価格の割安性などから引き合いがどう出るか?というのが第一印象です。その業績に関してはほぼ横ばいレベルの増収増益傾向です。悪くないけどIPO向きでもないという数字の見た目ですね。
ここに来て野村證券主幹事ですので、強気の仮条件となり、やや割高感を感じてしまうかも知れません。
それでもうまく上場させる野村證券の手腕に期待でしょうか?
目論見書を見ると稼働実績のグラフがありますが、成長が止まってやや下り坂傾向の実績は気になります。人手不足が叫ばれる世の中ですが、そんな状況でも稼働が下がるというのは、もう労働したくない人口が増えているのかも知れません。
労働市場を活用する系のIPO(企業)は増えていますが、実際の働き手は減っているという矛盾を感じる部分もあります。
IPOスペックの視点で見ると「全数売出」は特にマイナスを感じます。グローバルオファリングで予定では海外売出分の方が多いですので、仮条件や売り出し価格も海外の機関投資家などの意向が大きく影響すると思います。
素直に売り出し価格から数%ぐらいプラスの初値で始まればOKレベルのIPOと言えるかも知れません。
3月IPOは1週目から連続して上場が登場する予定となっていて、かなり数が増えそうな状況になって来ました。何でもかんでも申し込んでしまうと、公募割れというか結果が奮わないIPOばかり手に入ってしまう危惧もあります。しっかり取捨選択したいところです。
初値予想もお願い致します。