7月上場はスライド案件ラッシュになりそうです。今日で3社の4月上場予定だった案件が7月に再上場承認となりました。もともと数が少ない7月や8月に上場できるなら済ましておきたいというのが主幹事の思惑でしょう。
また9月になればもともと予定していた上場銘柄などもある筈です。
顧客管理サービスなどを提供しておりモバイル上で管理できることから、テレワークしやすいシステムの導入と言えそうです。時流的には注目されそうな業種ですね。
想定価格は2,630円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約4.53億円で、東証マザーズ市場の小型IPOです。
68万株ほど予定していた売出株を大胆にも0にしてきました。これで上場時の吸収金額が一気に下がっています。ここまでくればかなり公募株に希少性が出ますね。逆に公募株を5万株ほど増やしています。
売上の相手先としてドコモの割合が高いというのは前回上場時にも紹介していました。ただ、他にも教育や金融、小売、不動産など多くのサービスの顧客管理システムとして機能しています。九州本店らしく、九州地盤も築いていそうです。
業績に目を向けてもしっかりと伸ばしており仕切り直して上場するにあたって懸念だった吸収金額の大きさや、売出の多さが払拭されるのは初値にかなり寄与しそうです。逆に言うと野村證券主幹事で枚数が減ったので当選妙味には欠けるかも知れません。
野村證券さんが売出を引っ込めて、条件を大幅に下げてというのは意外な感じもしますが、他の主幹事とは毎回雰囲気が違うIPOな事が多いのでなんとも言えません。
一先ず、IPO初値的には期待できる銘柄になったと思います。
今年はスケジュールがずれたことで7月上場案件もそれなりに多くなるという変わった年になるかも知れませんね。学校も夏休み短縮モードになりそうですが、IPO相場も夏休み短縮で続くかも知れません。
初値予想もお願い致します。