３月IPOに再び東証2部上場案件です。IPOの初値が伸びない環境で、もともと初値不安のある東証2部上場銘柄が複数出てくるのはしんどいですね。マザーズも駄目ですので下値が固そうな方が良いのかもしれませんが・・・。
会社のロゴがまた古臭いですね。書体も昭和レトロな感じのオールド企業です。設立は1950年なので戦後の会社のイメージですね。エレベーターの会社になります。
想定価格は770円。主幹事はＳＭＢＣ日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで37.7億円で、東証2部上場の中型IPOです。
第一印象では上場今更感が漂う会社です。公募売出半々で工場の新設など現金が欲しくて上場しているイメージでしょうか？公募参加組的には公開価格が安いかで判断となりますが、公開価格が安くても初値で利益が出る案件は最近はほぼありませんので、中長期の視点で持っていられるか？で参加姿勢を考える銘柄でしょう。
事業に関しては特に目立った部分がないのですが、エレベーターでもどちらかというと業務用的（大型）なものを揃えていますね。
業績に関してはジリジリと低成長ながら伸びてはいます。根強い需要がある分野というのは感じられますね。一気に儲かることはなさそうですが、需要がなくなって苦しむ事もなさそうでディフェンシブな銘柄になりそうです。
そうなると上場して資金集めはやはり今更感があります。現金取得で古くなった設備更新目的というのがもっともらしいところでしょう。直近の近い雰囲気のIPOは2021年11月上場の「日本調理機」あたりでしょうか？下値は固い状況ですが公開価格よりは下値で推移しています。
せっかくなのでグーグルマップのストリートビューの画像です。工場は確かに耐震性不安が残る感じですね。
残念ながら第一印象では初値向きではない銘柄判定となります。3月IPOはたくさん出てきて地味系案件は苦しむことが予想されますので、敢えて公募参加しなくてもと思われそうですね。
ＳＭＢＣ日興証券主幹事案件です。ここで当選運を使わなくてもという感じでしょうか？
このところの株式市場の地合い、IPO市場の地合いを考慮すると東証2部上場の地味系案件はBB参加はパスという人がかなり増えそうですね。敢えて参加する必要はないという様子見勢が増えていそうです。申し込まなきゃ当たりませんが、損する宝くじは要りませんもんね。
初値予想もお願い致します。