3月下旬には同時上場が再び見られそうです。3月30日上場予定で一気に2つ新規承認が出ました。どちらもマザーズのマーケティング支援系企業になりますね。

AnyMind Group(5027)のIPO新規上場情報

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何やらChromeのロゴのようなロゴマークを持つAnyMindです。インフルエンサーマーケティング系かと思いますが、会社の沿革をみると箱物みたいな会社ですね。

想定価格は1,150円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで99.8億円で、東証マザーズ上場のやや規模の大きいIPOです。

まず100億規模のIPOが今の地合いで大丈夫か?という不安が最初に出てきます。さらに赤字企業、VCや投資会社の株が山盛り、ストックオプションもてんこ盛りですね。この形のIPOが受け入れられるのか不安ですね。さらに主幹事はみずほ証券を主とする三菱UFJモルガンスタンレー証券とのタッグ。昨年12月辺りからのIPOの現状株価をどうにかしないと買いたいと思う人もかなり減っていそうです。

目論見書の企業概要などを見ているのですが、正直どのようなビジネスなのか?掴みにくい部分があります。

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多岐にわたるビジネスモデルということで、色々できるのは分かるのですが、何が特徴的なのかが逆に薄れている気もしますね。

現時点の冷めきったIPO市場でこの手のIPOに買いが入るイメージが湧きません。まず想定価格が妥当かどうかよりも、いくらであっても成長を期待するIPOには手を出さないという層が多そうです。また機関投資家からの需要もかなり薄れているみたいですので、無事に上場できるのか?というレベルの第一印象かもしれませんね。

それにしても2022年に入って「みずほ証券」が地合い無視のやばいペースでのIPOを出してきています。節操ない証券会社として見られても仕方のない状況ですね。

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主幹事が他社の2倍以上の状況です。逆に言うと今日の時点で3月の新規承認は12社止まりとなっていて年初当たりの30社予想からは大きく減っています。他の証券会社は自重しているとも見て取れますね。

黒澤が保有している全証券会社の特徴と感想を随時更新

なんというか3月IPOも期待薄な状況になってきました。期待できたトリプルアイズが上場中止、微妙と思われる銘柄が仮条件・公開価格を引き下げてでも強行突破する状況。もう、私達個人投資家は安全運転で避けて通るしかないかもしれませんね。

AnyMind Group(5027)のIPO新規上場情報

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