6月のSBI証券主幹事案件が出ていなかったので、そろそろ出るかなと感じていましたが出てきました。アドテク企業のマイクロアドですね。もともとはサイバーエージェントのベンチャー事業として始まっていますね。
アドプラットフォーム事業から最近ではデータプラットフォーム事業となっています。基本アドテク系企業と言えるでしょう。SBI証券はアドテク系の企業のIPO取り扱い多いですね。
想定価格は1,380円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで36.7億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
マイクロアドの成長と奇跡をみると事業の変遷がよくわかります。途中で業務提携している時期を起点に事業も少しづつ変わってきている部分があります。
マイクロアドといえばサービス名でもあるバナーアドネットワーク「MicroAd」の印象で私の中では止まっているかも知れません。もちろんその事業も続いていますが、データプラットフォームを活かしたソリューションサービスに力を入れていてネットアドだけに拘らない方向に進んでいますね。
業績的にはすでに15期を超えてあまり成長力は感じない状況かもしれません。単体での減収、さらに赤字状態が続いていたようで、データプロダクト系の事業転換が急務となってそうですね。旧来のアドテクは非常に苦しそうな状況です。一方で盛り返している部分もあり上場してデータプラットフォーム事業の拡充を図りたいところでしょうか?
SBI証券主幹事の登場ということで期待したかったのですが、中規模案件で業績急成長とは言いづらい案件です。IPOの地合いも微妙で資金の分散しやすい6月末の上場。BBスタンスはどう攻めるかが問われそうです。
規模感的には当選確率は高めとなりそう。SBI証券からこういったIPOが登場してくれるのはとりあえずありがたいですね。
初値予想もお願い致します。