金曜日は2社の12月IPO新規承認がありました。連日の新規承認が続いて、やはり12月は同時上場よろしくの上場ラッシュになりそうです。

フーディソン(7114)のIPO新規上場情報

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特に海鮮市場の流通を変えようとしている企業の上場ですね。これまでの流通の慣習で無駄な部分であったり、一本化することで効率化などがまだまだ目指せます。DX化も目論んでいるようです。

想定価格は2,210円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで27.1億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

この手のサービスはECFでも頑張ろうとしているところを何社かみますので、小売流通の改善って、まだまだやりようがたくさんあるのでしょう。問屋の形は時代によってころころ変わりますね。変わりにくそうな生鮮食品もなんとかなりそうという時期に来てそうです。

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上記の図だけをみるとあまり矢印的に変わってない気がしますが、現在の一般的な消費者の生鮮食品の手に入れる場所はスーパーでしょう。飲食店なら市場から直接もあります。それらをまとめるサービスという扱いですね。しかもシステムで便利にですね。

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川上から川下まで一気通貫でサービスを用意することで「生鮮食品ならなんでも」というものにしたいようです。

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それによって目指すところは多段階構造によりコスト増をなくすことになります。コスト削減により消費者への値段も抑えて、さらに生産者側の産業もサステナブルに続けられるというメリットがあります。

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フーディソンの立ち位置の図が分かりやすいかもしれません。ECサイトとして既存の専門店やスーパーマーケットとは棲み分け、ネットスーパーとは生鮮食品の専門性を持たせることで違いを持たせています。既存のサービスを全く変えるわけではなくて、連携できるところは連携して、とにかく「生鮮食品」の流通部分で頑張りたいというのが伺えます。

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業績に目を向けると売上高は年々増加、利益に関してはようやく赤字が解消されて利益が乗ってきそうな時に上場です。グロース企業の一般的な上場時期ですね。この手のサービスは市場は見えているけど既存サービスに入っていく形なので浸透をしていくのは大変だと思います。それでも数年掛けて伸び続けていますので、いよいよ上場でさらに参入の余地やスピードが上がるのではないか?と期待できる部分がありますね。

注目度は上がりそうですが、過密スケジュールでの上場も考えると初値はどうか?慎重に考えたいところです。

SMBC日興証券主幹事案件です。個人的には「肉より魚派かも?」というぐらい海鮮食品は大好きですし、今どきのスーパーの陳列を見ても、うまくフーディソンのような企業が流通に変化をさせれば、美味しい海鮮物が生産者にも消費者にも都合の良い状態で繋がるという可能性はあるなと思っています。

社名も面白いですし、ぜひ頑張ってほしい、応援したくなる企業かと思います。IPO初値視点では「魚ポチ」のサービスなどを見るとプロ向け卸売業あたりが類似企業になりそうです。そこそこプラスが第一印象ですが、上場ラッシュ・同時上場の影響は気になりますね。

フーディソン(7114)のIPO新規上場情報

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