6月IPOにバイオ系の登場です。
なかなかの赤字バイオですがiPSの応用医療ということで注目度は高そうです。

クオリプス(4894)のIPO新規上場情報

事業内容はiPS細胞由来の再生医療等製品の開発となっています。具体的なものとしては「心筋細胞シート」があり、その外科手術の治験が順調に進んでおり、タイミング的にはかなり良い時に上場できそうです。

想定価格は1,560円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで39.4億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

ニュースでは2024年始めにも再生医療等製品として薬事承認申請を目指しています。iPS細胞の活用は様々な分野でこれからも進んでいくでしょうから、こちらのIPOも期待度は高くなるでしょう。赤字バイオ案件は基本ギャンブル案件ですが、パッと見の雰囲気ではこの銘柄はタイミングが良く好初値を迎えるかも知れません。

目論見書に心筋細胞シートの作成手順が載っています。iPS細胞を培養して3ヶ月程度で移植に使えるシートを作るようです。

心臓疾患の従来の治療法では「薬物療法」「人工心臓」「心臓移植」「従来の手術(バチスタ手術など)」といったものがあり、それぞれ難点が含まれています。iPS心筋細胞シートをうまく利用することで心臓に関する治療の大きな進展が望まれるとのことです。

現在の売上実績は、ようやく販売実績が出ているところでかなり小さい売上ですね。

業績を見ておくと7期目を迎えて、赤字拡大中もようやく来期あたりから本格的に薬事承認を進めて普及できるようになれば一発ありの内容です。iPS細胞関係で実用化の段階が見込まれていますので、注目度はかなり高いでしょう。IPO地合いも良いことから注目度さえあればなんとかなりそうで、赤字バイオ銘柄の上場としては今といったところですね。

クオリプスの社名の由来は「CUOPE(イタリア語の心臓)」+「iPS」を組み合わせた造語のようです。iPS細胞を活用して心臓疾患に立ち向かう会社として上場後も活躍進展欲しいという思いは、IPO視点抜きにすると普通に感じます。

バイオ関連で野村證券主幹事となると、主幹事がしっかりとしているので安心というのも多少出るかも知れません。幹事証券は少なく、野村證券の他、SBI証券松井証券です。SBI証券は野村ラインで分かりますが、ここに松井証券が入ってくるのは珍しいですね。当選チャンス証券会社になりそうです。

松井証券

ペナルティ導入後、当たりやすくなった感のある松井証券です。私も今年に入ってispace当選などお世話になっています。

クオリプス(4894)のIPO新規上場情報

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