金曜日に2社のIPO新規承認がでました。7月28日は2社同時上場予定となっています。
7月下旬まで今の良い地合いが続いているのかも分からないので、とりあえず市況と相談しながらBBスタンスなどを届けていきたいと思います。
「信頼性評価事業（テスト）」「微細加工事業」をメインとする微細系技術を有するサービス業のようです。半導体テスト・加工などが得意で半導体関連ですね。半導体テスト装置系のIPOでは「エフオーアイ」という伝説の苦い経験がありますので、しっかり精査したいですね。
想定価格は2,540円。主幹事は野村證券。
吸収金額が想定価格ベースで35.1億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
まずエフオーアイの苦い経験に関しては主幹事野村證券のIPOということで今回は多少は安心でしょうか？クオルテックは大阪府堺市に本店を持つ企業です。住所的に工場などが本店そうな場合はグーグルマップでチェックしたりして様子をうかがえる便利な時代になりました。
こんな感じの会社です。地元の方はここが上場するのかぁと親近感湧くかも知れません。
目論見書を見てもパワーポイントを写したようなものが多くて分かりにくいことから、沿革を見たほうが事業の雰囲気を掴めますね。
初期の頃はゲーム基板の品質改善ということで「ファミコン」の名前が出てくるのは時代を感じます。徐々に時代に合わせて技術面から出来ることを多角化しています。現在は多くは自動車などの電子部品の品質検査に強みを持ってそうです。ここにしかない産業用装置が複数ありそうですね。
目論見書が文字ばかりなのでホームページの「事業内容」や「事業カテゴリ」のグリッド画像を眺めるほうが期待感が増しますね。かっこいい構成でホームページのデザイナーさんは素晴らしいです。
業績は売上は横ばいからやや低下傾向。利益は不安定ですね。グロース上場というよりかはスタンダード上場のほうがお似合いのようなIPOとなっています。またベンチャーキャピタルが100％売出という売り出しIPOという部分も気がかりで、想定価格も高めなことから少し慎重にBBスタンスを考えたいところです。
野村證券主幹事なので初値には格好をつける対策をしそうですが、公募同値もしくは公募割れしても誠意でしっかり引受価格で受けることにはなるでしょう。市場が好調であれば余計なことしなくても初値プラススタートを見込めて、その場合はなんだか勢いで買ってしまう人もいるといったIPOかもしれません。
初値予想もお願い致します。