8月のIPOが出てきました。8月9日上場ということでお盆前になりますね。
機械セクターでグロース上場とはなかなかの組み合わせです。
JRCは「JAPAN ROLLER CORPORATION」の略字になります。IPOでは3文字英文字企業は鬼門ですがどうなるでしょうか?社名のようにローラーコンベアの総合商社のような会社です。もう一つはロボットSI事業になります。二本柱で取り組んでいます。いずれにしてもバリバリの機械セクターです。
想定価格は1,005円。主幹事はSMBC日興証券とみずほ証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで71.2億円で、東証グロース上場のやや規模の大きいIPOです。
公募は5万株のみで、ほぼ売出のIPOとなっています。売出元はインテグラルですね。IPO的にはQBハウスやスカイマークで有名でしょうか?最近ではコンヴァノも上場しましたね。
JRCもインテグラルの投資先としてしっかり載っています。最近ではカメラのキタムラが上場し損ねたところですが、まだまだ上場予備軍が見られます。
そしてインテグラルの売出IPOは基本初値は弱いので、初値売りで儲けようという方は注意が必要です。第一印象から地合い次第感が強いですが、8月上場なので注目度が上がりそうなのがポイントになるでしょうか?
改めてJRCの事業内容を見ますと「コンベヤ部品事業」「ロボットSI事業」の二本柱です。文字よりも写真を見るほうが何をやっているか分かりやすいでしょう。
ホームページにはカタログや部品の画像がたくさん載っていますが、なんだか筋トレ器具の部品みたいなものがいっぱい並んでます。ちょっと男心をくすぐるような「ブツ」が並んでいますので、ホームページでカタログなどパラパラ眺めてみてください。
目論見書の成長戦略部分です。中期的にコンベヤ事業もロボットSI事業も高収益、高成長を望んでいるとのことです。確かに結局は必要になるハードウェアで大手として君臨しているのなら、悪くない会社だと思います。初値は不透明ですが中長期的にはジリジリと成長しそうというイメージは掴めました。
業績です。売上は緩やかながらも横ばいかやや成長、利益も売上と同じように緩やかに成長気配は読み取れます。ベルトコンベヤーは古そうに見えて、まだまだ活用しないといけない分野は多そうで、新規に加えて部品のメンテナンスなど今後も需要はありそうですね。
初値視点ではイマイチ盛り上がらなさそうではあるものの、別に悪くはなさそうな銘柄で、結局は上場日にどれぐらい注目されるかでスタート位置が変わるような銘柄になりそうです。中長期で見ればいつかは公開価格を超えることも想定に入れて参加スタンスなど考えていきたいですね。
初値予想もお願い致します。