コロンビアという国名が社名に入っています。コロンビアといえばアパレルメーカーのコロンビアや、上場廃止になったレコード会社日本コロムビアなどを連想する人も多いかも知れませんね。

コロンビア・ワークス(146A)のIPO新規上場情報

あまり社名からは事業内容が連想しにくいですが不動産開発事業です。ホテル運営、賃貸管理など総合的に行っていて都心部での開発が中心の模様です。不動産はIPOでは不人気ですが、地合いの良さが活きるでしょうか?

想定価格は3,110円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで32.6億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

結構値ガサでの登場ですね。吸収金額も30億超えとやや重ため、それが3月上場ラッシュの後半ということで初値に不安材料も多いですが、この規模でも逆に狙われる可能性もあるので直前まで気を抜かずに対応したいIPOになりそうです。

事業内容としては普通に都市型の不動産開発事業です。世の中のニーズをタイムリーに把握することで「パーソナルジム併設」「朝食提供サービス付きレジデンス」「メディカル施設建設」など住むだけでなくサービスもセットで開発しているのが特徴的です。

スモールオフィス物件など場所によって需要の高い施設を企画しています。ホテル事業でもその場所に合わせて単純な寝る空間だけでなくアートやデザインを楽しむといった工夫がされています。

宿泊型ミュージアムと銘打っていますね。これは泊まる楽しさを味わえるということで他とは違った感動を味わえると思います。他にはないサービスって結構重要です。昔「変なホテル」に泊まったことがありますが、正直、恐竜のカウンターやお掃除ロボなど、うまく機能していませんでしたが、それでも特別感があったのでいい思い出になったのを思い出しました。

業績です。素直に直近では緩やかに成長を続けているように見えます。不動産業は外部環境に左右されそうなイメージを持っていますが、コロナ禍も過ごした割にはあまりに安定的な成長グラフなのが不思議と言えるかも知れません。

IPO初値視点ではスタンダード上場で不人気とされる不動産業をどう扱うかですね。3月下旬のIPOラッシュは前日の4社同時上場を含め、現時点で3月27日も3社同時上場です。どう考えても買いが分散、買い疲れ傾向は出てくるでしょうから初値をあまり期待しすぎないようにしたいところです。割安感を見て、もし公募割れになっても少し保有を継続するぐらいの身構えで行きたいかも知れません。既存株主は3名で売り圧は感じられないので、買いムード次第ですね。結局は地合いが重要になりそうです。

コロンビア・ワークス(146A)のIPO新規上場情報

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