やや大きめの規模のスターンダード上場銘柄の登場です。「タウンズ」とカタカナ見ると「TOWNS」と町?を連想しますが、英語では「TAUNS」ですね。「Technology(技術力)」、「Acceleration(推進力)」、「Uniqueness(独自性)」、「Newness(新しい価値)」、「Sociality(社会性)」が組み込まれてるとのこと、贅沢ですね。

タウンズ(197A)のIPO新規上場情報

事業内容は感染症などの迅速検査キット製造販売がメインです。インフルエンザの検査キットや、最近では新型コロナウィルスでも活躍しました。今だと風邪で病院行くと、どちらも同時にチェックしたりするので、この迅速検査キットはめちゃくちゃ使われているイメージがあります。

想定価格は440円。主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで106億円で、東証スタンダード上場の大型IPOです。

目論見書を少し見ていきましょう。

メイン事業は上記の検査キットの製造販売です。検査キットでラインが表示されたら陽性というものは皆さんも見たことがあるでしょう。昔は妊娠検査薬ぐらいしか、このタイプを見なかったですが、最近はインフルエンザでも陽性表示をクリニックで見せてくれたり、自分で自宅チェックをコロナ禍でした人も多いと思うので身近になりましたね。

ただ迅速検査キットはこのタウンズだけではないと思うので、シェア争いなど気になり調べましたが、残念ながら簡単に手に入る情報ではなさそうです。ここは塩野義製薬と手を組んで販売力強化しています。ネットで調べると大塚製薬が別の会社と手を組んで広げていますね。各クリニックがどの検査キットを導入するかは、あの接待勉強会で競っていそうですね・・・。

タウンズの成長戦略です。上場後に大事になる部分ですね。

領域の拡大。検査キットを使う場面の拡大を上げています。腎臓疾患は家で尿検査できるように、歯周病などは歯医者さんに導入が増えていくのでしょうか?

呼吸器感染症(インフルエンザやコロナなど)の需要も毎年高い物があると思うので、ここはシェア争いの分野になっているでしょう。特に子供の風邪の場合はクリニックも状況を見て、検査して疾患内容をあぶり出すのが主流です。安定した需要が続くのは間違いないのでは?と思います。

最後に業績です。新型コロナウィルス由来で国が買い取った部分は除いて表示しています。スタンダード上場が示すようにグロースのような成長力を期待するのではなく安定的な業績推移が期待されていそうです。ということで想定価格が割安か?が評価の第一番になりそうですね。全数売出のIPOでファンドなどが大放出するIPOとなりますので初値売りで儲けようという魂胆では向かいにくい内容かもしれません。

最低でも1年レベルの中長期で見て検討したいIPOになります。逆に言うと上場ラッシュで安くなってくれたら、比較的安心感のある中長期セカンダリー投資のチャンス銘柄になる可能性はあります。

規模感が大きく売り出し株は手に入りやすそうですので、出来れば売り出し価格を安くして一旦は初値売りで小遣いになるような上場になって欲しいところです。もしくは初値で売れなくても1年以上持てば全員勝ち組ぐらいの動きにならないとIPOも萎みますね。

タウンズ(197A)のIPO新規上場情報

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