7月IPOの登場です。トップバッターは創薬バイオですね。VCジャブジャブ、赤字上場のいつもの展開です。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

医薬品セクターのIPOを冷静に判断したい場合は、当方の分析版のIPO一覧で「医薬品」指定して見ると良いでしょう。ほとんど、真っ青な状態でたまに跳ねる銘柄があります。まさにギャンブルですね。

PRISM BioLab(206A)のIPO新規上場情報

PepMetics技術という独自技術で創薬開発を展開しています。タンパク質の作用などで薬のターゲットをうまくする技術のようですが、正直、専門外の人間だと良く分からんが正解でしょう。

想定価格は435円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで20億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

全数公募で売出なし。想定価格は低単価で資金集めの構図はここ最近続いていますね。ストック・オプションの行使価格の推移を見ていると、直近で400円の評価ということで、上場時公募価格はストック・オプションと似たようなレベルで募集している雰囲気です。

事業内容は「PepMetics技術」というのが肝で、これによって治療法のなかった病気を治療する薬の開発です。タンパク質系の創薬はこれまでも色々見てきましたので、ここをうまくするのが課題なのでしょう。

そのPepMetics技術についても載っています。図も付けて分かりやすく紹介していますが、書いている文章を読んでも正直良くわからないという人が多いのではないでしょうか?書いてることは読めるけど、何を言っているのか分からない感じですね。

気になる部分としてパイプラインの進捗です。二本ほど「2相試験」あたりまで進んでいるようですが、上市はまだ先です。目論見書内にも臨床中のもののデータが出ていますが、上場後もこの臨床試験の結果などで同意づくことになる銘柄になりそうですね。

業績推移です。いつものバイオ銘柄と同じ感じです。赤字ながらしっかりとグラフ作って目論見書に載せているのは好感は持てます。この数字を見てもあまり意味のないところでしょう。

初値視点で見れば、いつものバイオ銘柄ですので、こういう銘柄はパスという方は引き続きパス。とりあえずIPOなら何でもござれという方は入場料的な感覚で参加になるでしょうか?全数公募で20億集まるようなIPO地合いになっているかも重要そうです。7月の頭に持ってきて、他のIPOに被らない配慮はされています。でも、食指は動きにくそうです。

SMBC日興証券主幹事案件。第一印象的には見送り必至なのですが、IPO地合いの動向を見ながら臨機応援に動きたいですね。

PRISM BioLab(206A)のIPO新規上場情報

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