7月IPO3件目の新規承認です。アミューズメントフィットネスクラブという面白そうな事業をしていますね。フィットネスクラブに様々なサービスを持ち込んで、かなりクオリティの高そうなサービスを運営しています。月会費は税込みで7,150円程度のサービスですが、いろいろ出来るならお得と感じる人も多いでしょう。

フィットイージー(212A)のIPO新規上場情報

岐阜県に本店があります。中部地方に店舗が多いですが、現在は全国展開で158店舗あるようです。急拡大していますね。なお、AI顔認証で全店舗相互利用が可能のようです。

想定価格は950円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで46.9億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

成長の勢い的にグロース上場かと思いきやスタンダード上場となっています。設立も2018年ですし、スタンダード上場の要件に達しているぐらい好業績・財務体質も良いということなんでしょう。

改めて現在の出店状況です。会員数は約12万。創業6年で既に全国展開しているのは勢いを感じます。ホームページで実際の店舗案内を見てみましたが、ロードサイドの居抜きあたりを狙っているでしょうか?昔のアミューズメントセンター、フィットネスジム、服飾系ショップなどを改装しているような店舗が多く見られます。

低コストでうまく拡大しているように見えますね。

沿革です。スタートは映像を使ったスタジオレッスン・暗闇バイク・AI顔認証という隠れ家的ジムで始めて、毎年新しいサービスが追加されています。コワーキングスペースとかゴルフ・テニス・フットサル・エステやヨガと言った仕事帰りに趣味でやりたいことが詰まったサービスになっていますね。

次世代のジムは楽しんで、生活の充実感も得られるスタイルなんでしょう。

事業の特徴の最大部分は「1.楽しみながら健康になれるアミューズメントフィットネスクラブ」というスタイルですが、他にもたくさん書かれています。

「2.AI顔認証」「3.出店・運営戦略のパッケージ化」「4.DXによる省力化」「5.信頼と安心感(プライバシーマークなど)」「6.五感で楽しむ空間(アロマなど)」「7.サードプレイス(隠れ家イメージ)」と7項目もありますね。

中長期の戦略は「AI」を全面に出しています。AIによって省人化しながら拡大路線を図りたいようですね。海外進出も書いていますが、これはまずは国内でこのスタイルの認知度を完璧にしてからでしょう。ライザップはコンビニジム(低価格・なんでもあり)で侵食していますが、こちらはアミューズメントスタイルジムでやや中価格帯で攻めてそうです。他のフィットネスクラブと比べて特徴がありますが、どれぐらい食い込めるでしょうか?

業績です。増収増益でかなりよい成長を見せています。まさに期待のグロース上場としても良いところなのですが、スタンダード上場で吸収金額も大きめ、攻め方が他のIPOとは少し違う感じがするのも見どころかも知れません。

パット見、第一印象はかなり好感なのですが、「吸収金額の大きさ」「スタンダード上場」が少し初値に対してどうなのか?という部分はありますので、BBスタンスまでにしっかり考えたいと思います。挙げた二項目は最近のIPOではあまり意識しなくても良いかも知れなくて、むしろ逆のほうが初値好調だったりもします。

フィットイージー(212A)のIPO新規上場情報

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