福証Q-Board市場への上場です。単独上場は2021年11月のフロンティア以来で約3年弱ぶりになります。若干、過去の記憶が抜けてる状況ですね。あまり初値は期待できない地方市場への上場ですが、8月末で他のIPOがない時期なら好都合になりそうですね。

Cross Eホールディングス(231A)のIPO新規上場情報

もともとハウステンボス・技術センターという社名で30期近くの実績を積んできた会社です。2022年にCross Eホールディングスとして始動しています。ハウステンボスの建設や機械設備の他、長崎地域の公共事業なども展開しています。

想定価格は1,150円。主幹事はJトラストグローバル証券(旧:エイチ・エス証券)です。
吸収金額が想定価格ベースで9.2億円で、福証Qボード上場としてまぁまぁの規模でしょうか?

事業内容は主に2つで「建設及び機械設置工事事業」「ファシリティ・マネジメント事業」となっていて、大型施設の建設工事と、その後のメンテナンスや管理事業ですね。ハウステンボスを手掛けて実績があることが自慢で、今後も北部九州で大型受注の請負などを見込んでいるという感じでしょうか?

上場市場も福証Qボードですし、上場することで知名度や信頼度などのメリットを活かしたいのかもしれません。また地元愛的な部分も福証上場であれば意識されそうです。上場時の資金使途も「資産取得、採用費、人件費」などで、地元の経済活性を目指す感覚が強いです。

目論見書の見出し部分は文章が多く、なんだか教科書か資料集でも読んでいるような雰囲気になります。強みに関しては、やはりハウステンボスに開園準備から関わっているというところになりそうで、街レベルの大型施設を作ったというのは確かにすごいですね。

私はハウステンボスは修学旅行と個人旅行(自転車一人旅)で訪れたことがあるのですが、修学旅行でバスでみんなで行ったときには感じなかったのですが、自転車ツーリングで訪れた時は、田舎に別世界みたいなのがあって驚きました。最近はハウステンボスって状況どうなんでしょうね?何度も行きたくなるようなところとは感じなかったのですが、地元の人であれば何度も行っているのかもしれません。

業績です。参考情報としてあるハウステンボス・技術センター株式会社の業績推移は、どちらかというと横ばいの雰囲気です。しかしCrossEになってからの伸びはかなり良く、第2期の第2四半期で、すでに前年度の売上高に到達しそうな伸びですね。このあたり一過性のものと評価されるかもしれませんが、少なくとも直近の伸びを考慮すれば、上場時の公開価格は割安として評価されるのではないか?と思います。

割安性が初値に反映されるかは別物かもしれませんが、少なくとも買いやすいIPOというのは間違いないでしょう。地方上場銘柄は中長期目線で業績の下支えがありそうな銘柄のほうが安心感があります。また、初値だけでなく、どこかで見直し的な思惑買いが入って急騰など良くありますので、様々なタイプのIPOを楽しめるようにしっかりチェックしておきたいですね。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

当方のサイトには過去の福証Qボード上場銘柄を一覧表示させて見やすく確認できるページもありますので、皆さんの判断に活用ください。

Cross Eホールディングス(231A)のIPO新規上場情報

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