スピンオフ上場が出てきました。コシダカによるカーブスのスピンオフ上場が2020年3月で第一弾だったので、約4年ぶりに第二弾のスピンオフ上場ということになります。
カーブスのIPO情報が残っていますので確認してみるとスピンオフ上場の雰囲気がつかめると思います。なお、当時は最初のスピンオフ上場ということで何か初物御祝儀的な結果になると見込んで評価しましたが、公募割れスタートでした。その後の株価は回復はしています。
今回は公募なしで売出しが多くなっています。テクニカルな上場になりますので、IPOとしてはシマダヤの企業価値が価格に見合うかを中心に見ていきたいですね。
麺類などの食料品製造販売です。創業1931年となかなか老舗です。茹でずに食べられる麺「流水麺」など業務スーパーで売ってたりしますね。
想定価格は1,880円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで49.3億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。
コシダカのカーブス、スピンオフ上場の時はどちらも東証一部(現プライム)でした。今回はメルコもシマダヤもスタンダード上場になります。この市場が違う点はどう見たら良いのか?というのはあるでしょうか?いずれにしてもカーブスのスピンオフ上場は結局、公募割れスタートだったので、スピンオフ上場に対する第一印象はいまいちの状況かもしれません。第2弾で違いがみたいですね。
シマダヤの会社概要です。全国に11の生産工場を持っています。生産能力は全国区ですが製麺メーカーは地場でそれぞれ強いところがある印象なので、全国に工場を持つ強みを活かしたいですね。
主に麺類(チルド・冷凍)の製造で家庭用チルド商品が一番多いようですね。スーパーなどで麺のチルド商品は良く買われる商品ですが、日清とかが多い印象なので競合との差別化が知りたいですね。
商品開発の歩みが一番見やすいですね。まず1990年頃に出した「流水麺」が有名でしょうか?さらに最近は「健美麺」というのを出して健康志向の高まりと言った社会ニーズを満たした商品開発が特徴です。一定数のファンはいるのではないかと思います。私は、あまりシマダヤご指名なんて感覚はないですが・・・。
最後に成長戦略の部分が面白かったので載せておきます。特にマトリックス図の表現がやばいですね。「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」って、どういう分け方ですか?自社の商品で今、少し負け犬になっているものや、問題児と考えている商品があるという感じなんでしょうね。社内では明確になっていいと思うのですが、目論見書に書かれるとギョッとしますね。
業績です。特に普通といった感じでしょうか?売上は安定的、利益は連結で好調ですね。いまいち見どころが掴めないというのが本音です。IPO的にも初値で上昇というよりかは、食料品セクターでもあるのでディフェンシブな印象が強く、中長期で安定的に配当などを期待する感じになりそうです。商品的には株主優待新設などもあるかも知れません。
スピンオフ上場ですので、上場前にメルコHDの株を持っていると1:1でシマダヤの株が手に入ります。売出株に応募するか?メルコHDを保有して分離したものを貰うか?という動きが始まると思いますが、8月の大暴落で手に入れていた人が一番、何も考えもなく良い位置で手に入れている感じになりそうです。
シマダヤのブックビル申込みは、メルコHDの株価の動きにも左右されやすそうですね。
初値予想もお願い致します。
花形負け犬等の4分類は経営戦略論における資源配分PPM理論(BCGが開発)の分類なので、目論見書作った人がそういうの好きなんでしょうね。コンサルの人間が作ったんでしょうけど。
情報ありがとうございます。
経営戦略系で使っている4分類なのですね。私は知りませんでした。
一般人が多く見る目論見書にそのまま載ってしまうと、ちょっと違和感感じる人が多そうです。
少なくとも私は、自社の商品に負け犬とか評価している会社なのか?と思ってしまいました。社外には出さないほうが良いような言葉ですね。