またまたコンサル系のIPOの登場です。上場予定日は最短で11月29日ですが。最長12月5日まで変更可能性があります。また規模感にしては主幹事が共同主幹事となっていて、若干、他のIPOとは雰囲気が異なりますね。
ザ・コンサル系といった企業です。従業員や役員には頭脳集団が揃っており、ホームページのメンバー紹介を見ました(腕組銘柄かどうか?(笑))が、なんというか上級選民的な目線が怖かったです。厳しい競争社会を戦い抜いてくるとあんな感じになるんだろうなという雰囲気でしょうか?
想定価格は3,880円。主幹事は大和証券・三菱・モルスタの3社共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで42.1億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書の見出し部分はやや薄めで、英文字・カタカナ文字の難しそうな言葉が並びます。「経営方針」「事業内容」「業績」の3つしか載ってませんので、事業内容をサラッと見ておきましょう。
3つの事業を柱としており、「従来型コンサルティング」から「ジョイント型」「プロダクト開発」と派生している感じですね。やっている事業内容は人によって多岐にわたり、とにかく人財が活躍すればよろし的な感じでしょうか?
ジョイント型は最近のコンサル系では多く取り入れられている手法で、クライアント企業の内部に入り込む形です。人員だったり、システム導入なども進めていきます。内部から企業変革をリードするということで、それだけ高い頭脳が求められています。なんといっても外部企業よりも役に立つ人でないといけない訳です。
逆に言うとグロービングに属する人は、クライアント企業に属したいと思ってない人が多そうですね。有能な自分はどこに行っても役に立つから属さずに転々とコンサルする感じでしょうか?
プロダクト開発はクラウド型のシステムを作っています。現在は「支出の最適化」「営業生産性の向上」の2つの領域でプロダクトを開発しており、さらに増やしていく予定と見て取れます。
見出し部分以外で気になったのはやはり従業員の平均給与ですね。188名いて平均年間給与が1500万弱です。上級集団という印象ですね。そりゃ、メンバー紹介でああいう顔になるわという感じです。
業績です。10期目を迎える中、順調と言える状況ですが、さすがにコンサル系のIPOも飽きられている部分もありますね。値ガサですが公開価格は類似のコンサル系企業に比べて指標的には割安です。ただし、現在の急成長を織り込んでの形ですので、この厳しいコンサル業界でどこまで結果を出し続けるのかは不透明です。
スペック的には値ガサながらローリスク・ミドルリターンぐらいの評価は出来そうで、IPOの地合い次第で参加しても良さそうな第一印象を受けました。初値売りでおこぼれ頂戴的な結果になることを期待したいですね。
大和と三菱の主幹事タッグですと、大和コネクト証券とauカブコム証券の委託幹事も外れませんので、しっかり準備しておきましょう。
初値予想もお願い致します。