11月21日は一気に4社の新規承認がありました。そのうちの1つは「The長野県」と言っても良いようなアルピコホールディングスです。社名にも「アルプス地方」を連想させる含みがありますね。上場日は12月25日のクリスマス予定です。長野サンタはいるでしょうか?

アルピコホールディングス(297A)のIPO新規上場情報

「スーパー・ドラッグストア」の小売業、「鉄道・バス・タクシー」の運輸業、その他、ホテルやゴルフ場といった観光業。不動産業などグループ内で様々な事業を展開しています。もちろん長野県中心です。都心の方は「バスタ新宿から長野各地」に繋がる高速バスで社名を聞いたことがある人も多そうです。

想定価格は209円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで29.8億円で、東証スタンダード市場上場の中型IPOです。

想定価格が209円というのは驚きの安さですね。単価が安いのは参加しやすいので良いことです。

まずグループの系統図です。持ち株化体制で「運輸業」「観光事業」「不動産業」「流通事業」「その他サービス」と複数展開しています。子会社10社、関連会社1社の体制です。

中でも鍵となるのが、長野県内のスーパー「デリシア」の運営と、長野県内の交通網事業でしょうか?セクターは小売業となっているので、やはり小売業の売上が多く占めていることが意識されていそうです。食品スーパーは県内に51店舗、長野県の人ならスーパーは「デリシア」って感じでしょうか?デリシアは長野県内企業の売上高ランキングだとTOP10規模のようですね。

運輸事業は高速バス部門が収益高め。都市部から長野県の観光などにたくさん連れて来ているかも知れません。帰省なども結構高速バス使う人多そうな地域です。鉄道も持っているのは魅力的ですね。創業は大正時代まで振り返るぐらいレトロ感もあります。

アルピコのビジョンです。やはりインフラを提供して地域価値の向上させ、長野県の価値を上げていくことが企業の収益にも繋がるというスタイルです。地元愛を感じる企業は他府県に住んでいても何故か好感が持てるのは、それぞれ故郷愛的なものが本性としてあるからなのかも知れません。

最後に業績です。売上は安定的に横ばい傾向、利益はしっかり伸びているためスタンダード市場上場であまり成長意識は無いかも知れませんが、上場時は安く買えるイメージはあります。特に単価が200円程度となれば非常に買いやすいので、長野県応援ぐらいのイメージで参加ができるかも知れません。

上場日がクリスマスになりましたし「アルピコ」というおちゃめなサンタクロースみたいな名前なので、クリスマスプレゼントIPOになってくれることを期待したいですね。

アルピコホールディングス(297A)のIPO新規上場情報

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