3月下旬に向けて新規承認ラッシュのシーズンですね。今週は3月下旬のIPOがたくさん出てくることになりそうです。

ミライロ(335A)のIPO新規上場情報

大きな事業としては「ミライロID」というデジタル障害者手帳でしょうか?ユーザー40万人突破のアプリ利用ができて、障害者手帳の代替の他、様々なサービスはクーポンの提供も受けられます。

想定価格は255円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.74億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

目論見書を見ていきましょう。まずは事業内容と事業系統図です。

メイン事業としては自治体など行政向けにソリューションの提供、障害のある方にはサービスの提供で間に入ってアプリ利用など便利なサービスを運営しています。総称してバリアバリューソリューションとしており、「障害を価値に変える」という前向きなポリシーで活躍しています。

デジタル障害者手帳「ミライロID」サービスでは様々なことがスマホを通して可能になります。こういうところは行政であったり、一つの団体や企業などで行っているとシステムが苦手で障害者にとって使い勝手の悪い提供しか出来ないところが多いと思うので、まさに価値に変えている感覚ですね。

クーポンや広告、チケット販売や障害者向けに特典付き販売など特化することで、企業にもサービス利用者にもWinwinな関係が築けそうです。行政などもミライロIDのリーフレット一枚用意しておけば利用者が満足の行くサービスの可能性が出来るというのは都合が良いでしょう。

メインはミライロIDによるデジタル障害者手帳サービスかと思いますが、他にもいくつか事業を行っています。

研修や検定サービスなど教育部門です。接客業に従事している方などは需要があるかもしれません。

他にも遠隔手話通訳などコミュニケーションサポートサービスもしています。様々な場所で障害者による福祉のサービスが求められると思いますが、その場で対応できる人員には限りがあるでしょうから、こういった専門部隊が遠隔でサービス提供できるインフラ的なものも必要と言えそうです。

業績です。売上高は伸び傾向があります。利益に関しては黒字化してはいるものの不透明さはありますね。沿革を見ると社長・副社長は大学在学中に学生団体としてサービスを発足、すぐに法人化してここまで成長して上場に駒を進めたということで、こういう企業は活躍して欲しいなと単純に思ったりします。

売出し人には藤野 英人さんの名前があるなど、上場前から事業を評価されて出資を受けている感があります。今回は上場時の単価が低位株ですので、最近流行りの安く見せてしっかりと買いを集める印象が強いですね。買いやすさは間違いないので、ひとまず初値予想もプラス評価ができそうですが、1枚あたりの利幅は非常に小さそうです。でもこういう銘柄がたくさんある状態も楽しいかもしれません。

SMBC日興証券主幹事です。枚数が多いので広く浅く配られて、プラスになる人がたくさん出て欲しいですね。

ミライロ(335A)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

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