4月に札証アンビシャス上場銘柄の登場です。主幹事も東洋証券で、エレベーターメンテナンスサービスであまり新規性もありません。地味感たっぷりなので、初値どうこうよりも、株価が割安かどうかで中長期評価となりそうです。

エレベーターコミュニケーションズ(353A)のIPO新規上場情報

エレベーターやエスカレーターの保守、メンテ、リニューアルサービスなどです。レスキューサービスのようなものも持っており24時間365日フェアバリューで対応がモットーです。最近もエレベーター事故のニュースがありましたので、こういう機器のメンテの大切さを感じる人も多いかもしれません。

想定価格は1,600円。主幹事は東洋証券です。
吸収金額が想定価格ベースで1.91億円で、札証アンビシャス上場の小規模IPOです。

あまり目新しい感じはしませんが、目論見書を軽く見ておきましょう。

事業系統図です。実際の作業は外注業者などが行うようで、サービス受付会社みたいな感じですね。全国47都道府県に拠点をおいてサポート体制を整えています。まさにサービス業といった感じでしょうか?

事業内容の一つが「保守業務」です。定期メンテナンスで動作のチェックの他、「清掃・注油・調整」などを行い法定検査も行います。車検のイメージに似ているので理解しやすいですね。また、日常的にも遠隔監視を行っています。このあたりはビルシステム会社と同じような感じなので、特に目新しさはありません

エレベーターを設置してから20年以上経過してくると、保守部品の入手など困難になってくるためリニューアル工事などが必要となり対応しています。全国の多くの雑居ビルなどで古いエレベーターが稼働していますが、ちょっと利用しても不安感がありますので、リニューアルできるならリニューアルして貰いたいので、こういう会社がフェアバリューで対応してほしいですね。

緊急時のレスキュー対応も行っています。大災害時の教訓を考えているようですが、個人的にはここが担当していなくても全国のビルメンテナンス会社で一般的になっていそうです。正直、ここだからという内容が感じられない部分はありますね。

業績です。売上高は緩やかに成長しており、全国的に需要は高いけど後回しになっている分野で仕事は継続して有りそうです。一方でオーナーが費用はなるべくかけたくないというのが心情でしょうから、従来からのサービスを提供しているだけでは、結局はサービスの価格競争でメンテナンスサービス対応会社を選びそうです。

IPO初値視点では札証アンビシャス上場で東洋証券主幹事、そして地味系なので通常は初値向けではありません。このところ地方上場銘柄はいつ動意づくかが分からないところがあります。基本的には割安感がある状態ではいつでも買いなのですが、売り時がいつになるかわからない難しさがありますね。IPOだからオススメとは言いづらく、割安仕込み株として紹介できると言ったところですね。

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