6月IPO3つ目の新規承認になります。ブライダルジュエリーの企画販売ということでIPOとしては不人気というのが第一印象ですが、目論見書で概要を見ておきましょう。

プリモグローバルホールディングス(367A)のIPO新規上場情報

1999年にブライダルジュエリーの販売などで設立。この後、複数のジュエリーショップブランドなどと業務提携などを繰り返しながら今日まで来ています。

想定価格は2,235円。主幹事はみずほ証券とSMBC日興証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで166億円で、東証スタンダード上場のやや規模の大きなIPOです。

全数売り出しでインテグラル出資の売り出しですね。基本的に初値視点ではスペック的に厳しそうに見えます。

展開ブランドは4つになります。提携のケイ・ウノは2024年に上場して評価も低かったですが、その通りの結果で現状推移しています。同業種のこちらもIPOでは厳しそうというのが連想されます。

スタージュエリーも有名ですが、今は海外店舗だけなのでしょうか?I-PRIMOというのが主力になります。個人的にはブランド認知度はそれほど高くないと感じます。

店舗展開の状況です。現在、国内に72店舗、47都道府県の全国に展開しており、海外にも展開しています。全国規模のジュエリーショップではありますが、世の中がそこまでジュエリーショップ(特にブダイダル)に期待しているようには思えないのが残念なところです。ジュエリーよりも日々の生活が大事という人が増えている世の中です。むしろ結婚しない人が増えてますよね・・・。

その他、特に成長戦略をみても、これはという内容は感じませんでした。ということで株を買ってくださいの売りは以下の部分になるからか?配当と株主優待に関して目論見書の見出し部分にも載っていました

まず配当に関して、インテグラル系の売出しIPOでは高配当を謳うことが多いですね。連結配当性向40%以上に設定ということで高配当を期待させています。これは今後も利益がしっかり伸び続けることが前提ですので、IPOのウリとしてはやや厳し目でしょうか?上場時ではなくて、じっくり待って株価が下がって業績も良さそうなら買うのがベストと見られやすいです。

株主優待制度も既に発表しており、300株以上で直営店舗で使える商品券5,000円分です。庶民の優待感覚からすると、ジュエリー購入に使える商品券貰ってもあまり嬉しくない人も多いかもしれません。5,000円分なら「米」の方が良いという人も今なら多そうですね(笑)。それでも上場時から優待制度を付けるというのは頑張っているかも知れません。

如何に上場時に売り込みたいかが感じられる内容です。

業績です。連結ではとりあえず微成長レベルで留まっているように見えますが、ジュエリー業界が伸びているようには思えませんし、上場後は尻窄みになりやすそうな業種と考えていたほうが良いですね。ということで、個人的にはIPOとしては魅力無しとして判断する第一印象です。

これなら少し前に登場する地味系の「伊澤タオル」の方が、新規上場としてはインパクトを感じます。

プリモグローバルホールディングス(367A)のIPO新規上場情報

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