7月3件目のIPOの登場です。比較的身近な小売業ですね。「おかしのまちおか」という商号で菓子販売をしています。路面店、モール内の両面で攻めていますね。
都市圏の駅前商店街などの路面店、イオンモールの中などにお菓子の専門店として人気のある小売業です。IPO的にはこの系の小売業は初値的には不振なことが多いですが、中長期的に楽しめる系かも知れません。
想定価格は1,440円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.5億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
店舗を知っている人や訪れたことがある方はご存じの方も多いと思います。
まずは事業内容です。チェーン展開をしていますが、直営店舗のみのようで過度に出店せず三大都市圏にドミナント出店しています。関東圏・中京圏・関西圏ですね。現在の店舗数は207店舗と結構多いです。
お菓子の品揃えに力を入れており、来る人が楽しんでお菓子をたくさん買って帰る工夫がされていますね。
上記項目に書いていますが、近隣のスーパーマーケットやコンビニなどではあまり見かけない商品もしっかり揃えることで、お菓子を買う時に自然と「おかしのまちなか」を覗いておこうという心理作戦があります。また来るたびに季節イベントなどで様変わりしている店舗というのも良い戦略ですね。近くのスーパーだと菓子コーナーは変わり映えしなくて面白くないですもんね。
目論見書の見出しでは「チェーン展開の戦略」「品揃え戦略」「売り場戦略」で頑張ります。という内容だけでした。まぁ、これ以上特にないのでしょう。
店舗の雰囲気を載せておきます。特に関東圏に集中して店舗があります。中京や関西地区はショッピングモールなどの中に入っている状況です。今後もモールの中で空きスペースに入ってくる可能性はありますね。
配当政策の部分に「株主優待」に関しても言及されています。小売業として毎年取り揃えを変えた「お菓子セット優待」などがあると優待族にも好まれそうですね。優待新設を期待して割安ならとりあえず株を握っておこうという気持ちにさせてくれます。
業績です。売上は横ばい。利益は順調に伸びていますが数期前に赤字も見られます。お菓子なので薄利多売でしょうから、売上は店舗の数に合わせて見込める程度。利益は高成長とは行きにくいでしょう。期数70期を超す会社の上場ですから、やはり上場してすぐに値上がりを期待するのではなく、長く持って優待と配当を楽しみながら株価も成長していればという雰囲気が強いですね。
もちろん上場タイミングのあやで初値がうまく上昇すれば、良い小遣いIPOになってくれそうです。短期で攻めて、駄目なら中長期に切り替える気持ちぐらいで参加したいところです。
初値予想もお願い致します。