6月に上場の噂があったアクセルスペースホールディングスがなんと8月に上場です。しかも8月13日はお盆ウィークですね。いつもはお盆休み・夏休みという時期ですが、今年は8月13日に4年ぶりのリート上場、そして話題の宇宙ベンチャーの上場と騒がしくなりそうです。

アクセルスペースホールディングス(402A)のIPO新規上場情報

小型衛星の設計から打ち上げ・運用サービス。さらに光学衛星画像を用いたソリューション業の二本立てです。宇宙ベンチャーIPOではispace,QPS研究所と出てきましたが、小型衛星に日本は強いですね。

想定価格は345円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで57.5億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

宇宙ベンチャーは残るフロンティアIPOとして、まだまだ注目度も人気も高そうです。やはりIPOはこういう業種が好まれます。過去2回の宇宙ベンチャーIPOの結果も振り返っておきたいところです。

ispace(9348)のIPO新規上場情報

2023年4月上場 初値:1,000円(公募比: +746円/+293.7%)

QPS研究所(5595)のIPO新規上場情報

2023年12月上場 初値:860円(公募比: +470円/+120.5%)

いずれも好発進ですが、第3弾というのを考えると落ち着いてくるので初値はまずは2倍強付近あたりを目処と考えられそうでしょうか?

事業内容を軽く見ておきましょう。

実績として過去の小型衛星の画像が並んでいます。創業以来17年で、合計11機の小型衛星を製造した実績があります。実績の高さは評価に値しそうです。

小型衛星の実績から2つの事業があり、AxelLinerは小型衛星の開発から打ち上げ・運用までのプロジェクトを提供で、サービスは2022年から、AxelGlobeは衛星を用いて撮影した画像サービスです。微細な光学写真を宇宙からタイムラグを少なく提供できます。

AxelLiner事業の特徴です。やはり小型衛星というのが1つの強みで、それによって2つ目の事業でも活用しているニアリアルタイムの地球観測が可能。様々な産業に活用できるメリットがあります。顧客は政府系機関がほとんど占めていて国のプログラム採択に強みですね。

もう一つのAxelGlobe事業は上記の2つの比較が分かりやすいですね。識別可能な分解能は航空機1機レベルで、技術によって撮影範囲が広いことから安く繊細な画像データを提供できます。こちらは多くの産業に活用が予定されており、地上での観測ではなく宇宙からの観測が今後の定番にはなりそうです。

業績推移です。売上は急上昇も利益は大幅赤字。いかにも宇宙ベンチャーらしい業績推移です。あまり業績で判断されない分野ですので、気にしても仕方ないでしょう。それよりも技術力や実績の方を評価したいですね。想定価格が345円と手頃で面白い設定。主幹事SMBC日興証券さんは宇宙ベンチャーのIPOに慣れてきたでしょうか?(笑)

一先ず、過去の宇宙ベンチャーIPOの上場時の打ち上げ自体は成功が続いています。今回は8月13日というお盆の時期の打ち上げとなりますが、状況は特に文句のないところですので人気が出て良い結果にはなりそうです。

まさか8月上場になるとは思ってませんでしたがSMBC日興証券主幹事でお小遣いになりそうな良いチャンスです。IPOが気になっていて、宇宙ベンチャーIPOなら参加したいという方はSMBC日興証券がないと話にならないので、しっかり準備しておきましょう。

アクセルスペースホールディングス(402A)のIPO新規上場情報

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