9月IPOの登場となりましたが上場予定日は9月26日ということで、残念ながら9月IPOも恐らく下旬に偏ったスケジュールになりそうです。8月の上場からは約1ヶ月半空くことになります。せっかくなので楽しみなIPOの登場を期待してましたが、地方ゼネコン集合体の上場ということでパットしません・・・。

UNICONホールディングス(407A)のIPO新規上場情報

建設事業(土木事業・建築事業)を主に東北地方で運営してきた4社の連合体になります。ホールディングス発足は2022年7月、そこから3年で上場を迎えます。VCの売出しIPOということで「う~ん」って感じでしょうか?

想定価格は1,060円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで57.5億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

目論見書を見ていきましょう。

まずは社名にもなっているように「UNICON」は「UNIted CONstructors」ということで建設業系の会社が統合して出来た会社です。福島・山形あたりに本社がある会社が連合して、宮城に本社を置いて東北地方を統括して事業を行っている感じですね。パット見たらUNICORNに見えますね。

沿革を見ると、それぞれの企業の成り立ちからの強みと系譜が分かりますね。HD発足は2022年とごく最近です。そしてVCが売出してIPOですので、どちらかというと企業側の思惑が大きく出ているIPOですので、IPO参加者から見るとややメリットが少なそうな銘柄になります。

後は目論見書の見出し部分は、主にHD化していることで生じるメリットが多く書かれています。「稼働率の向上」「機会損失の極小化」などですね。こういうのって良い部分もあれば、結局、独自性の強みは消えていく方向ですので、大きくなれば、それはそれで問題も出てくると思うので、なんとも言えませんね。

業績です。売上も利益も横ばい傾向です。スタンダード上場ですし成長性もあまり感じない建設業ということで、上場時点で少しIPOプレミアムで割り引いて売り出すところを、どう捉えるかになりそうですね。値付けがKYな野村證券主幹事のIPOですし、それほど激安感は出てこないでしょう。それでもマイナスになるよりはプラスになる方が少しだけ確率が高いみたいな感じで参加姿勢でしょうか?

親引けもあるようですが数十社に広く分配する状況です。中長期で安定した株価が求められそうな銘柄になりますので、短期視点でのIPOでは微妙のC評価が関の山のIPOとなりそうです。9月の同時期のIPOの状況によってうまく選別して対処したいですね。

UNICONホールディングス(407A)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

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